2020.03.10
融雪となだれに関する釧路・根室地方気象情報 第2号
令和2年3月10日06時03分 釧路地方気象台発表
釧路・根室地方では、11日にかけて融雪による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水、傾斜地でのなだれに、釧路地方と根室南部では高波に十分注意してください。
<気象概況>
北海道付近は、10日から11日にかけて低気圧が発達しながら通過するため、気圧の傾きが大きく大気の状態が不安定となる見込みです。また、北海道の上空約1500メートルには5月下旬並みの暖かい空気が入り、気温が高くなるでしょう。
<防災事項>
釧路・根室地方では、3月5日から6日にかけて広い範囲で記録的な大雪となり、積雪が平年より多くなっています。9日から気温が高く経過して雪解けが進んでおり、11日にかけてさらに気温が上昇して雪解けが急速に進むでしょう。
また、これから11日明け方にかけて断続的に雨が降る見込みです。10日夜のはじめ頃からは雷を伴って激しく降り、11日にかけて総雨量の多くなる所があるでしょう。雪解けや雨による低い土地の浸水、道路の冠水、傾斜地でのなだれや土砂災害、河川の増水に十分注意するとともに、落雷や突風、急な強い雨に注意してください。雨により雪の重みが増して、農業施設等が倒壊するおそれもあります。
釧路地方と根室南部では、10日昼過ぎから11日にかけて高波に十分注意してください。根室地方では流氷の動きが激しくなるので注意してください。
<雨の予想>
10日6時から11日6時までの1時間雨量の最大値
釧路・根室地方 30ミリ
10日6時から11日6時までの24時間雨量
釧路地方 120ミリ
根室地方 100ミリ
ピークは10日夜のはじめ頃から夜遅くにかけて
<波の予想>
11日にかけての波の高さ
釧路地方、根室南部 5メートル
11日はうねりを伴う
今後、発表する防災気象情報に留意してください。
次の「釧路・根室地方気象情報」は、10日昼前に発表する予定です。