2021.04.15
こころを整えるツボ
東洋医学で、春は「肝」の季節。
「肝」は自律神経の調整、新陳代謝の促進、血液の貯蔵と供給、また精神を安定させる働きがあります。
肝の働き弱くなることを肝気鬱結(かんきうっけつ)と言います。
頭痛、目の症状、鼻炎、イライラ感や気分の落ち込み、過度な緊張、ヒステリー、喉のつまり感、胸苦しさ、腹部の張り感、女性の場合は生理不順や生理痛といった症状が現れやすくなります。
①労宮(ろうきゅう)
手のひらの中央で手を握ると中指の先端が手のひらに当たるところにあります。
労宮の「労」は労働の意、「宮」は皇宮や中室、中央の意、つまり労宮とは働く手の中央にあるツボ
精神機能を司ります。
労宮を中心に手のひら全体をやや強めに指圧をするととても心地よく、気持ちがゆったりとします。全身の緊張も次第にゆるんできます。
➁神門(しんもん)
手首の内側、折れ曲がるシワの線上、小指側のへこんだところ。手首を動かすとわかりやすい。
神門の「神」という字は「心」を表し、「門」はそのまま、心の門=気持ちや感情の出入口という意味。
喜びも不安もこの門から出たり入ったりします。精神面をコントロールするつぼ。
親指で軽く押さえながら手首を回す。
③内関(ないかん)
手首を曲げたときにできるシワから指3本分」。縦2本のすじの間にあります。
つわりや酔い止めで有名なツボ。
特に、胸が苦しい、のどが詰まるような感じがするなどの症状に効果的。
のどから胸のあたりの骨の上を押してみて、苦しさや痛みがあるときに、即効性があります。
~鍼灸で深呼吸~
毎月第3木曜日に放送中
次回放送日は5月20日です。
講師:北井なごみさん(鍼灸師)