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  1. コロナ対策について

コロナ対策について

【みわ】中標津論の時間です。本来ですと、政策などについて西村町長に語っていただくのですが、いまだ道内での収束が見通せない、コロナ対策についてお話をいただきたいと思います。

510日に中標津町が北海道に先んじて緊急宣言を行いました。その次の日11日にはFMはなに緊急生出演していただきました。

まず、その時からどのように推移したのか、の状況をお願いします。

【町長】420日過ぎに経路不明の発症者が出て、連休に入って58日までに一気に10人を超えてしまいました。その中には札幌から感染した事例もあったので、これは危ないぞと、55日と7日にFBでメッセージを発信したのですが、連休中に感染が拡大しました。

【みわ】連休中も休みなしだったんですね。

【町長】連日会議でしたね。

この間にもPCR検査がどんどん増えていくんですよ。このまま増えたら医療状態が崩壊してしまうとなって、8日に感染対策本部会議の中で、緊急事態宣言の話が出ました。

【みわ】いろいろ意見があったのでしょうか

【町長】全員がやばいという感じで、異論はありませんでした。9日には核施設の状況やこの時点での感染ステージが4であることを確認し、10日にマスコミを集めて緊急事態になっていることを説明し、対策を講じることとしました。

11日ではすでに発症者20人超えてました。

【みわ】公共施設の休館や夜の飲食店への協力依頼ですね。

で、FMへは11日に出演。

現時点で、とりあえず山は過ぎていると思いますが、ピークはいつ頃だったのでしょうか。

【町長】治療中の患者が最も多かったのは、516日の18人、入院は18日と20日の8人ですね。

【みわ】10床のベッドで8人入院、8割埋まってたんですね、ギリギリですね。

【町長】そう、対策しても初めの1週間は、患者は増えるのではないかという予想はありました。その通りでしたね。

【みわ】あと1週間対策が遅れていたら、大変なことになっていたかもしれないということですね。

【町長】多分。

ぞっとします、想像したくないですね。

【みわ】入院患者が8人で、治療中の方が18人?そのほかの方はどうしてたんでしょうか。

【町長】自宅で療養ですね。

【みわ】入院しなくても大丈夫だったんですか?

【町長】理由がありまして、まず、酸素が必要な方、いわゆる中等症、重症の手前の患者が増えてきたので、そういう方に入院してもらいまして、軽症の方や無症状の方は自宅で療養してもらってました。

以前は軽症の方も全員入院してましたが、ベッド数に余裕がないのと、人数的に健康管理できるということだったのでそうなりました。

【みわ】家族の方とか大変だったでしょうね。

【町長】家族の方は当然濃厚接触者になりますので、保健所と病院の管理下での生活ですね。

【みわ】何とかなるんですね。

【町長】適切に対応すれば、ということですね。

感染防止対策と同じですよ。しっかり対策すれば、それなりに防げる、ということです。

【みわ】重症者が多かったというのも気になりますが。

【町長】そうですね。従来型と比べて多くなった感じがします。

特に変異型と呼ばれるウイルスは、以前から言われてた通り、感染速度が強く発症までが早い。年齢に関係なく、重症化しやすい。などです。

【みわ】実際にデーターもあるのでしょうか。

【町長】町立病院での患者、他町の方も含めて4月以降34人いますが、1020代が3割、3040代が4割、50代以降が3割という数字です。

中等症以上の方は全体の1/3ぐらいです。

重症化はやはり高齢者が多いけど、若くても酸素投与の必要な中等症の方はいます。

【みわ】以前は若者が感染しないといわれていましたが、変異したウイルスによって感染拡大したということですね。

それと、町立病院はコロナベッド数を10床から16床へと増やしましたが。

【町長】今は、感染者が抑えられていますが、緊急事態宣言が解除されたら多分再び増加するのではないかという不安。

自宅療養者が急に悪化する例があります。そのようなことが無いようにしなくてはなりません。

実際、今回、町立病院としてはピーク時には治療中の患者が18人いました。

やはり不安ですよ、重症化率が高いと言われてますので。

別海病院もコロナベッド作りましたし、根室市立も増床しましたので、管内的にはずいぶん増えました。かなり体制は充実しました。

【みわ】受け入れ態勢は整ってますが、ワクチンも順調に進んでいるのでしょうか。

【町長】はい、こちらは順調ですね。6月いっぱいで65歳以上の方、ほぼ打ち終わる予定です。

【みわ】早いですね、国では7月いっぱいが目標で、それでも終わらないところがあるとのことですが。

【町長】ワクチン供給がスムーズになってるのと、スタッフがうまく回ってます。

町内では町立病院スタッフと、子供クリニックの二本立てになってるのがいいんですね。

【みわ】この後もスムーズなのでしょうか。

【町長】今の予定では7月には65歳以下の摂取が始まります。早ければ9月中には打ち終わる可能性もありますが、期待させといて予定狂うと叱られるので、絶対とは言いません。

【みわ】でもやはり早いワクチンが重要ですね。

【町長】そうですね、今少し収まってますが、新しい変異型によって更にコロナの感染力が強くなってますので、いろんな交流が始まると、感染はおそらく増加します。

かといって、この状態が3か月も続くのは、耐えられなくなってくる。特に飲食関係や観光関連業種は厳しい。

現段階では、コロナ対策として感染症予防と経済対策ですね。それにはワクチンを早く打ち終えることが経済対策にもなるので力を入れたいと思ってます。

【みわ】西村町長ありがとうございました。

これからも引き続いて、対策の指揮をお願いします、そして一日も早い対策完了を願っております。ありがとうございました。