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  1. 中標津論~コロナ・20年後など

中標津論~コロナ・20年後など

<文字起こし記事>

【みわ】「中標津論」のコーナーです。

今日はどのようなお話でしょうか

【町長】今日はいろいろ織り交ぜて、まずはコロナの話から。中間的な総括として。

【みわ】中標津町は9月12日で集団接種が終わりました、88パーセントの接種率はすごいですね。そのあとの個別接種も合わせるとどのくらいになったのでしょうか。

【町長】9月28日.29日.30日と3日間で500人が摂取しましたので、トータルでは91パーセントになりました。この場をお借りして町民の皆さんの意識の高さに敬意と感謝を言わせていただきます。本当にありがとうございました。

【みわ】本当ですね、中標津町民て団結力ありますよね。かからないうつさないの徹底がされてます。この接種率の高さって全国的にもすごく高いんじゃありません?

【町長】調べたわけではありませんけど、とてもうれしい。中標津は人の出入り多いから、皆さんそういうことからも、何つーか警戒心が強くなってる一面はありますよね。

【みわ】買い物人口は5万人といわれてますからね。

ワクチン接種はもうすべて終わりなのでしょうか。

【町長】この後は、12歳になる小学生がいますのでその方たちのために月1程度で接種の機会を設ける予定です。10月から子供クリニックさんで行います。

で、この時にまだワクチンを打ってない12歳以上の方、都合が合わなかったとか体調がすぐれなかったとか、たぶんそういう方もいるでしょうから、その方たちの接種もできますので、希望の方はHPなどで確認してください。ワクチン対策室への電話での確認も可能です。

【みわ】中標津町的には町立病院で感染した患者を受け入れていましたが、大きなヤマは2回ほどあったように思います。

【町長】そうですね、まずは5月のゴールデーンウィーク後のピークですね。それまではあまり発症者がいなかったので、多少余裕のようなものがありましたが、一遍に吹き飛んでしましました。ワクチン接種が十分でない中での発生であり、既にステージ4、感染爆発レベルになってましたのでで5月10日に町内での緊急事態宣言をして、対応しました。、この時はかなり緊迫感ありました。

休み返上で連日会議してましたし、動画配信をしました。いつまで続くんだろうと思ってましたね。

町立病院は、10床の内、6床まで受け入れてました。

【みわ】確かこの頃から病院発表で感染者数を公表するようになりましたが、どういった理由だったのでしょうか。

【町長】あーこれはね、小さな町だから、すぐ伝わるんだね、どこの誰それが感染したみたいだと、どこに勤めてて、どっからもらった、いろいろ詳しく。

そういった話たくさん来たでしょ。

【みわ】そうですね、確認したいようなメール確かにありました。

【町長】それってやはりすごく不安なんだよね。その不安が拡大してくと、尾ひれがついてしまい、よからぬ噂に展開する。

問い合わせも多かったし、数と対策はしてるというのを情報提供することでその不安を取り除こうということですね。

【みわ】情報流した結果はいかがでしたか。

【町長】発表してよかったと思います。町民が、うちの町はどんな状況にあるというのを把握できるのはいいことです。危機感と安心感を共有できます。アクセス数の多さが物語ってますね。

【みわ】トップ自ら動いてるということですから。

【町長】ありがとう。

ま、そんなのも5月末には落ち着いてね。今思えばほぼひと月だったのですね。

【みわ】その次は8月、9月とロングランでした。

【町長】町内的には8月になってから感染者が出始めて、初めは大体ちょろちょろなんですが、大体傾向としては休みになって人の移動が増えて、ウイルスも一緒にという感じですね。

やっぱりまた来たかでした。

【みわ】でもその頃は町内的にはワクチン接種もかなり進んでいたから、5月とはだいぶん違ったのではありませんか。

【町長】そうですね、やはりワクチン接種した方の感染がすごく少ない、そして重症化しないという傾向が見えてたので、5月とはまた少し違った感じでした。

でも、接種は進んでいたけど、若い人たち打ってなかった、歳の順にやってましたから。

流行り初めの頃って若い人感染すくなかったじゃない、重症化しないし。それが、ウイルスが変異して若い人にも感染するようになってた。8月の特徴は若い人の感染ですね。

それと、親が感染して子にうつる、といった例がいくつかありました。

町立病院は16ベッドに増やしてましたけど町外の方も入院してたので14床まで使ってました。ほとんど綱渡り的状況で、ほんとにぎりぎりしのいでましたね。

また、そのころから抗体カクテル療法も増えてきて、軽症で済む方も多くなってきました。

【みわ】町立病院は地域センター病院ですからこういう時の使命は重たいものがあります。抗体カクテル療法って優れた治療方法なんですね。

【町長】軽症の場合はいいみたいですよ、入院期間も短い。でも少し重くなってからは、やはり時間がかかるみたいです。なので、やはり症状があったら早めに病院にかかるのがいいみたいです。

【みわ】このあと、3回目のワクチンという話も出てますが、どうなるのでしょうか。

【町長】現段階では、情報はありません。ママスコミやネットで入る情報のみですね。

【みわ】中標津町は素早く対応できる体制あるから、3回目が始まってもスムーズなんじゃないですか。

【町長】そんなに簡単じゃないのですね、実は。いろんな人や組織の連携など、調整がうまくいって初めてできる。

今回はベストな状態でしたけど、またやれとなるとやはりそういった調整はやはり大変。

【みわ】町長の手腕ですね。

【町長】いやあ、ちがう。いろんな方のお力ですよ。本当にありがたいと思ってます。

【みわ】という中間総括ですが、まだまた落ち着いてませんので、皆さん、マスク、消毒、などの感染予防対策は今まで通りしっかりお願いします。

さて、その他のお話についてはいかがでしょうか。

【町長】前回と前々回、20年後の町を考えるって放送したじゃない。

【みわ】はい、人口減少することの影響についてお話ししました。

【町長】あれね、街づくりの話するときに、興味を示す方が多いということです。

【みわ】結構衝撃的ですよね、小学校は二つになるとか、管内の高校はどうするんだとか。

【町長】ちょっと待って、小学校二つにするとは言い切ってない。生徒数から見るクラスの数、学校二つで足りるんじゃないと言ってる。あとは果たしてその議論を進めていいのかという話ですけど。

【みわ】どんな風に興味を示すんですか。

【町長】そういう考え方が成り立つのか、という感じですね。

高校の問題、現在4町で支援学校も入れると6校、クラスで12~3クラスあるでしょ。

16年後は35人学級で6クラス、30人学級でも7クラスしかできない。という。

【みわ】推測じゃなくって、16年後の現実。

【町長】そう、そしてその後にくる労働力不足。自然と20年後が見えてくる。

どんな課題が待ってるかと。

【みわ】そのために今何をすべきか、問題の洗い出しと課題整理そして対策。

【町長】今こういう議論をしっかりしておくことがとても大切だと訴えておりまして、でも簡単に課題の解決もできるわけではない。

【みわ】でも、議論しないと先送りになってしまって、気が付いたら現実が目の前にあって対応を迫られる。それも、対症療法的というかやっぱりそうなっちゃうんだと。

【町長】いろんな見方しながら対策やら、事業考えていくと政策と事業が連携できる。

総合計画との関連もしっかりする。

【みわ】そういえば第7期の総合計画が議会で承認されたと報道されておりました。

【町長】はい、コロナでずいぶんおくれましたがやっと。来年度の予算に反映できます。

【みわ】特徴的に事は何でしょうか

【町長】基本的には第6期計画の継続になりますが、やはり人口が減る計画というのは初めてですので、そのあたりは職員にもよく理解してほしいと常々言ってます。

25,000人目指して作った社会基盤が将来は20,000人を下回るようになることが予想される。いろんな施設などを整備するときに、そういってことをよーく考えてねと。

【みわ】町長ってホントに大変ですね。いろんな事考えていろんなことしなくちゃならない。

結果もついて回るし。

【町長】いろんな事考えたりいろんなことするのは嫌いじゃないからいいんだけど、やはり結果は気になるよね。その日に結果が出ればわかりやすいけど、何年もかかって結果が出るのは分析や展望や構想がしっかりしてないといけない。

【みわ】20年後に誰かが評価してくれます。でも、そういうのって修正しながら進むでしょうからそんなにずれるとも思えないのですが。

【町長】まあ確かにそれは言えてる。いろんな人が考え出すと太い思考になることも考えられるし、たくさん枝葉もあってどっしりする。ズレやブレを修正できるようになるといい。

それとやはり予算の考え方、お金ってあるとき結構バーッと使うんですよ。そして必ずないときにつけが回ってくる。

そういったことをどうするかというのも課題。補助金や不採算分野の事業の扱い方ですね。何がどこまで適正なのかよくわからないところもあったりしてなかなか難しいのですが、そういったことにも取り組まなくてはなりません。

【みわ】将来に向けては課題も多くありますが、中標津町は、勢いもありますから、そこは楽しいとこじゃないんですか。

【町長】いいこと言ってくれんねぇ。そう、一次産業ベースはしっかりしてるのと、商業基盤もまだまだ伸びる可能性があります。そういうところは当然伸ばすように対応しなくてはなりません。

【みわ】それは何かやろうってことあるんですか。

【町長】ないわけじゃないですけど、まだちょっと私の頭の中の奥のほうの段階です。