2022.01.26
仕事人が行く!みち最前線~建設業のSDGs
改めてSDGsとは、持続可能な開発目標です。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択されたました。
2030年までに持続可能でえよりよい世界を目指す国際目標です。17ゴール・169ターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓ってます。
日本ではSDGsに積極的に取り組むために「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」を設置しています。
2017年には経団連が行動憲章を改定し、SDGs達成に向けて行動することを宣言しました。2018年には29の自治体が「SDGsモデル事業」として選定されています。建設業界でも、日本建築学会が2020年4月に「SDGs対応推進特別調査委員会」という特別委員会を設置し、SDGsに対する貢献策を検討し、具体的な指針を示すと共に2022年までに成果報告することを予定しています。
国連サミットで採択された2030年までに達成すべき17ゴール
●貧困をなくそう
●飢餓をゼロに
●すべての人に健康と福祉を
●質の高い教育をみんなに
●ジェンダー平等を実現しよう
●安全な水とトイレを世界中に
●エネルギーをみんなにそしてクリーンに
●働きがいも経済成長も
●産業と技術革新の基盤を作ろう
●人や国の不平等をなくそう
●住み続けられるまちづくりを
●つくる責任つかう責任
●気候変動に具体的な対策を
●海の豊かさを守ろう
●陸の豊かさを守ろう
●平和と公正をすべての人に
●パートナーシップで目標を達成しよう
この中から建設業が担う役割として
●貧困をなくそう・・・適正な人事評価と適正な賃金の支払い
●飢餓をゼロに・・・子供食堂の運営、低価格の社員食堂の運営
●すべての人に健康と福祉を・・・日雇い労働者も含め、すべての労働者に健康診断を受診させる
●質の高い教育をみんなに・・・新入社員への技術教育、子どもへの大工教室
●ジェンダー平等を実現しよう・・・男性の育児休暇、介護休暇の取得、女性役員比率の増加
●安全な水とトイレを世界中に・・・作業現場での男女別トイレ確保
●エネルギーをみんなにそしてクリーンに・・・太陽光発電の促進、自然エネルギー導入の促進
●働きがいも経済成長も・・・性別・年齢にとらわれない雇用促進
●産業と技術革新の基盤を作ろう・・・耐震技術の向上、土砂崩れ等防止策
●人や国の不平等をなくそう・・・男女・年齢・学歴不平等精度の廃止
●住み続けられるまちづくりを・・・災害に強い住宅、省エネルギー住宅の建設
●つくる責任つかう責任・・・100年住み続けられる家づくり、古民家再生
●気候変動に具体的な対策を・・・災害対策のための技術向上
●海の豊かさを守ろう・・・海岸線のごみ拾い、プラスチック製品の削減
●陸の豊かさを守ろう・・・植樹、地産地消による建材確保、ビオトーブ整備
●平和と公正をすべての人に・・・無理な地上げ、強引な開発の見直し、コンプライアンス意識の促進
●パートナーシップで目標を達成しよう・・・1社だけでなく地域が一体となって取り組む となっています
17ゴールの中でも「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「11:住み続けられるまちづくりを」「12:つくる責任つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」等は、建設業が大きく貢献できる分野です。建設業こそがSDGs17のゴール達成の重要なカギと言えます。
【出演】
蟻戸喜世治(高玉建設建設工業総務部)
【提供】