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  1. 総合戦略 Part2

総合戦略 Part2

人口減少のグラフ化

 

【みわ】今日はどのようなお話でしょうか?

【町長】今回も総合戦略についてお話ししようかと思います。が、その前に少しだけコロナ感染症のお話を。

【みわ】そうですね、年が明けてからコロナの勢いが収まらず、蔓延防止措置などの対策があり少し減少して、期間が終わってみたらまたじわじわと増えつつあります。

中標津町も2月3月とずいぶん患者が増えました。3月下旬4月になって少し落ち着いたかと思いましたが、また少し増えてきました。

【町長】そうですね、年明けからの患者数が600人を超えてます、人口の2パーセント以上ですね。

1月の下旬ごろから感染者が出て、初めのころは大人が多かったのだけど、2月、3月は小学生や幼稚園児が多くなりました。でも中等症患者は少なかったのは不幸中の幸いでした。

傾向としては、感染力は強いのだけど症状が軽い。入院させるほどじゃないけど、子供は隔離できない。なので学校でもらって家庭で拡大というパターンが多くみられました。

【みわ】感染者がなかなか減りませんでした。

【町長】学級や学校を閉鎖するしかない、とにかくウイルスを学校から締め出してしまわないとという作戦でしたね。

【みわ】それがうまくいって何とか鎮静化したわけですね。

【町長】3月は何とか、でも4月にまた増えて、イタチごっこ的になってしまってます。

学校現場はとても苦慮してます。

【みわ】ワクチンの3回目はどうなったのでしようか?

【町長】4月24日で、2回目を摂取した方の3回目は終了してます。

今は、11歳以下と接種をしてなかった方への接種を行ってます。

【みわ】ワクチンの効果ってどうなのでしょうか。

【町長】医者でも学者でもないので、専門的なことはわからないけど、3回目打った方が全く感染しないわけではないけど、数はかなり少ない感じがします。

なので、ワクチンの効果は出てるのではないかと思ってます。

【みわ】4回目という話もあるようですが。

【町長】6か月でもう一度とか、ペースを早くするとの話もあります。、となると医療関係者は1月には打ってるから、6月か7月には始まることになりますが、だんだん疲れてくるよね、スタッフも住民も。

感染することがなにか重大なことのようになってるので、そろそろ普通の風邪になってくれないかなという感じがします。

【みわ】そうですよね、いつまで続くのかしらとみんな感じてます。気軽に旅行に行けない、パーティーできない、というのをそろそろ何とかしてほしいのもです。

【町長】ほんと、心からそう思うけね。みてると国は経済を回す方向にある感じがします。

でも、いざとなると慎重になってる自分がいる。

【みわ】人間の心理ですね。インフルエンザが流行ってても飲み会はあるようになってほしい。

【町長】同感です。

前回の続きの総合戦略ですが、ここに4月10日付の日本経済新聞があります。

何を書いてあるかと言いますと、地方から女性が減り都会に集まる、働きやすさで差があると。

【みわ】以前のこのコーナーで話したことありましたよね、これ。

女性の数が減るのが少子化の原因だと。

【町長】そうです、よく覚えてるねぇ。なぜ減るかまで覚えてる?

【みわ】働く場所がないんでしたっけ。

【町長】平たく言うとそういうことだね。

女性もどんどん高学歴化になって、男女の差かなくなってきた。

日本って男性社会じゃない、地方がその割合高いんだって。

【みわ】男が働き稼ぐ。女は家庭を守る的なことですね。

【町長】そう、女性から見ると、そういう感覚が地方に多いと、働く場所、働きたい場所が少ない。したがって都会で働く。ということになり地方の女性人口は減る。

ここに、中標津町の人口一覧があります。

15歳から19歳までの男女比較、男577、女544

20歳から24歳までの比較、男496、女405 その差94

25歳から29歳まで、男593、女483 その差110

30歳から34歳まで、男605、女532 その差73

35歳から39歳まで、男668、女675

20歳から34歳までの15年齢で275人も少ない。

【みわ】こういう数字を見せられるとなんか大変な感じがします。

【町長】20歳から30歳の男女比は55:45だからね。

【みわ】地方在住の若い男性は少し焦ったほうがいい感じがしますねぇ。

【町長】そう思うでしょ。グラフもあるので見てください。どう?

【みわ】あー一目瞭然ですね。

【町長】全人口で見ると、男女比はほぼ半々なんだよね。

【みわ】えー?あっなるほど、女性は長生きするからですね。

【町長】その通りです。

少子化の原因と言われるのは、晩婚化と未婚化。地方はもう一つ適齢女性の社会減。

【みわ】それ対策をどのようにお考えでしょうか?

【町長】晩婚化・未婚化だと手っ取り早いのは出会いの場の創出、これは前回お話ししました。回数増やすことが大切。昔はお仲人してくれる方もいたし、職場の上司やまわりが面倒みよかった。それを良しとする社会だったけど、今は逆ですね。

そのほかには女性の仕事への対応、新聞にも書いてありますが、正規職員化率を上げる。

【みわ】非正規職員に女性が多いということなんでしょうか。

【町長】そういうことなんだろうねぇ。

ネットで見ると、男性22パーセント女性56パーセントという数字がある。

併せて、女性に選ばれる仕事を増やす。

【みわ】どんな仕事ですか?

【町長】新聞では、IT企業を誘致して成功した例があると書いてあるけど、そんなに簡単じゃない。正規職員化と言ってもねぇ。なかなか。

【みわ】女性の社会進出を応援しないと少子化が治まらないのであれば、直ちに対応が必要なんじゃないでしょうか。

【町長】正論ですね、でもね、黙っていてもいずれそうなると思う。

【みわ】それはなぜでしょうか。

【町長】少子化も進んでいるけど、人口減少も進んでいる。働き手がいないんだよね。

だから、いずれ人の奪い合いになって、非正規だとか正規だとか関係なくなるんじゃないかなぁ。そんな時代になるような気がする。

給料のほかにも、いろんな制度の充実が必要になる。じゃないと人が集まらなくなる。

行政としてはそのための制度作りの準備が急がれると思うし、そうなるようにしないと町全体が困ることになる。

【みわ】女性のためでもあるけど、それが社会システム対策となるわけですね。

【町長】そう。

このあいだ、とある方の話を聞いていて、少子化対策として、フランスだったかな、ように結婚しないで子供作るような社会に持っていくのがよいってなってね、話しているうちに日本は女性の働き方改革進んでないから、母子家庭の貧困が増えるという結論になって、なんか笑えなかった記憶があります。

【みわ】女性が活躍している社会であれば可能な話でもあるということですね。

たとえそうでも日本じゃ無理なんじゃないですかね。

【町長】僕も何となくそう思う。もっと日本的な解決をしっかり考えないとね。

【みわ】いずれにしても、女性への対策、仕事や働き方の社会進出、子育て支援と理解、こういうことが社会全体で進まないといけません、ということですね。

【町長】結論を言ってくれてありがとう。

【みわ】役場的にはどうなんでしょうか。

【町長】聞かれたくなくてひやひやしてたんだけど。

まぁね隗より始めよ、かな。

【みわ】どういう意味でしょうか。

【町長】「隗より始めよ」はですね、中国の戦国時代と言いますから2300年ほど前、燕という国がという国に戦争でボロボロにされまして。燕の様は斉に復讐しようと思ったのですが、そのためにまずは国を復興するための人材が必要でして。

王様は郭隗(かくかい)さんという学者に相談しました。すると郭隗さんは「まずは私を優遇してください。私のような凡人が採用されることが広まれば、全国から武術や政治に長けた人が集まってくるでしょう。」といいました。

王様がその意見に従うとその読みは当たり、全国から優秀な人が集まって、燕は次第に国力を増していった。

という話でして、まずは身近なところから始めなさい、とか、言い出しっぺがやったらというような意味で使われます。

【みわ】ボロボロな状態にあるということでしょうか。

【町長】へんなとこつまんで言わないでください。ひどくはありませんが、女性の活躍を進める上では、やらなくてはならないことはある、ということです。

自ら見本を示していこうと。

【みわ】女性の活躍、少子化、働き手の不足、みんな関連してるんですね。

【町長】その通りです。いろいろ探っていくと関連がわかるし解決策が生まれるヒントにもなります。

 


【中標津論】

西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。

毎月第1月曜日12時台本放送、翌火曜日7時台に再放送