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  1. 知って得する国道情報~「道東自動車道」「釧路外環状道路」「尾幌糸魚沢道路」その後

知って得する国道情報~「道東自動車道」「釧路外環状道路」「尾幌糸魚沢道路」その後

平成28年3月12日に開通した道東自動車道(白糠IC~庶路IC~阿寒IC)と外環状道路の開通から6年が経過

北海道横断自動車道 根室線 本別~釧路(延長65km)は、平成15年度に事業化し、これまでに本別IC~阿寒ICまで(延長48km)の区間が開通しており、1日あたり約4,000台の交通量があります。

 

釧路外環状道路(延長16.8km)についても、平成31年3月9日に釧路別保ICまでの全線が開通しており、釧路西IC~釧路中央IC間では1日約14,000台の交通量があります。

 北海道横断自動車道については、平成27年3月(29日)に浦幌IC~白糠ICが開通し、この釧路地域に初めて高規格道路が繋がりました。利用者の皆様からは「札幌が近くなった」、「気軽に釧路に来れるようになった」との声をいただいておりますが、皆様にも実感いただいているかと思います。

 

 横断自動車道の延伸や外環状道路の開通に伴い、釧路・根室地域には様々な整備効果が現れております。例えば、釧路・根室地域の基幹産業である酪農産業においては、釧路港から道内に出荷する飼料(餌の)原料や、道外への生乳の出荷量が増加しております。飼料を運ぶ事業者からは、「高規格道路は信号がなく、緩やかなカーブは車両の安定性に加え、ドライバーの心理的負担が少ない」との声をいただいております。

さらに、国内有数の水揚げを誇る釧路・根室地域の水産業では、消費地である札幌や道外への輸送拠点である苫小牧港へのアクセス性が向上したことで、(全国シェアの約4割を占めるサンマなどの主要水産品の)鮮度保持や販路拡大が可能となり、市場価格の上昇や(高付加価値化に向けた)冷蔵施設や加工工場などの施設の整備が活性化するなどの動きも見られます。

現在、工事を進めている横断自動車道の阿寒IC~釧路西IC間(延長17.0km)については、2024(令和6)年度の全線開通を目標に、今年度も、橋梁工事などを実施しました。

引き続き、関係機関と連携を図りつつ、地域のご理解とご協力を得ながら、事業を実施してまいります。

 

 

また、国道44号 尾幌糸魚沢道路は、地震や津波浸水などの災害発生時の避難や復旧活動においても機能する信頼性の高い道路ネットワークの構築等を目的とした延長24.7kmの自動車専用道路です。

本道路の整備により、津波浸水想定区域の大半を回避することが可能となり、(大規模地震発生時における救援・輸送ルートの機能強化が図られ、)災害に強い地域づくりの促進が期待されており、大規模災害時に救援活動を行う、例えば陸上自衛隊からは津波浸水を回避できる尾幌糸魚沢道路の整備を期待する声をいただいております。

また、令和33月に新たに国定公園として指定された「厚岸霧多布昆布森国定公園」をはじめ、自然観光資源が豊富な釧路・根室地域内の周遊・滞在型観光の促進も期待されております。

今年度から、厚岸地区の改良工事に着手したところですが、 今後とも地域の皆様のご理解とご協力を得て、早期整備に努めてまいります。

 

北海道横断自動車道は、生活を支え、産業・観光の成長力、競争力の強化を図る基盤として、この釧路・根室圏域における極めて重要な路線と認識しているところです。

阿寒ICから釧路西ICまでの区間は2024(令和6)年度の全線開通を目標に整備を進めており、これが開通することにより釧路圏域と十勝・道央圏域が高規格道路で繋がります。また、今年度着手しました。

尾幌糸魚沢道路については、令和4年度以降も鋭意整備を進めるとともに、別保~尾幌間をはじめとする未事業化区間についても、信頼性の高い道路ネットワークを構築するため、引き続き必要な調査等を実施してまいります。

 

  横断道をはじめとする高規格道路の整備進展は、釧路・根室地域の災害に強い地域づくりや周遊・滞在型観光の促進、北海道を代表するブランド力のある「食」を支える生産空間の維持・発展等に大きく寄与していくことが期待されます。

引き続き、関係機関と連携を図りつつ、地域のご理解とご協力を得ながら、事業を実施してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。