2022.12.05
中標津論 ~ 川崎について
【みわ】今日はどのようなお話でしょうか。
【町長】今日は川崎についてですね。
【みわ】川崎市と言えば、中標津町と姉妹都市でしたっけ。
【町長】友好都市協定を結んでますね、姉妹都市と何が違うのかは不明ですが、まあ同じようなものかと。で今年めでたく30周年になったので川崎について少しお話をと思いました。
【みわ】協定のきっかけとなった理由は何だったんでしようか。
【町長】昭和60年ころ当時の議員同士の付き合いがありまして、その後、農業後継者対策、いわゆる花嫁対策など、川崎市から中標津の農家へお嫁さんをという取り組みがあったり、市民祭りへの参加があったり、町内のホテルが川崎市の指定保養所になったりしまして、平成4年、1992年に友好都市協定が結ばれました。時の中標津町長は進藤松吉さん。
【みわ】なかなか歴史ありますねぇ。その頃って全国的にも姉妹都市協定が盛んな頃だったのでしょうか。
【町長】若いころの記憶では、私もそのころは30代でしたが、いろんな町に行くと国内や外国との姉妹都市なんかも見受けられました。すっごいなぁと思ったこともありましたけど、外国と交流を続けるのは大変だろうなとも思いました。
流行りだったかどうかはわかりませんが、増えたのかもしれませんね。
姉妹都市っていうけどなぜ兄弟都市って言わないか知ってる?
【みわ】多分ですが、英語の女性名詞がもとではないでしょうか。
【町長】あっ、知ってた。つまんねぇやつだなぁ。チコちゃんでやってた?
【みわ】やってたかどうかはわかりませんが、なんとなくそんな感じが。
【町長】カンでもたいしたもんだね。でもね、兄弟都市ってのもあんだよね。理由はわかんないけど。
川崎の話だけど、最初のころ、川崎市からゾウガメもらうって話が盛り上がってさ。
【みわ】すごい、そんな話しあったんですか。
【町長】そ、当然反対してね、そんな暖かいところの生き物をこんな寒いところに持ってきて、死んだりしたら大変なことになりますよ。
仮に施設作ったとしても誰が管理するんですか、専門家居ませんよって。
【みわ】多分正解のような気がします。
【町長】その次は、高地に住むヤギはどうかって、寒さに強いからいいだろって。
【みわ】面白いですね。いないとこ見ると当然お断りした。
【町長】そう、勘弁してってお断りしましたよ。
無理でしょ、飼育係なして外国の動物飼うのは、無謀ですよ。
【みわ】聞いてる分には面白いですが。
【町長】その後はね、まっとうな交流となりまして、町内会の交流や、還暦野球したり。
少年の交流もありました、川崎市が岩手県や長野県の町とも交流してたので一堂に会して交流したり。
信金つながりもありましたね。
【みわ】今も続いているのでしょうか。
【町長】現在続いているのは、川崎信用金庫の主催で行われている、川崎ジュニア文化賞ってのがありまして、その受賞者が中標津に毎年来てるのと、川崎市民祭りに出店してるのと。そのぐらいかな。
【みわ】川崎ジュニア文化賞?
【町長】川崎市内の小学生に絵と作文を募集して審査する。市長賞とか教育長賞とかありまして、絵と作文の入賞者それぞれ10人くらいずつご褒美に中標津旅行プレゼント。
大賞の方お二人はオーストラリア旅行。
【みわ】すごいですねぇ。中標津町もいかがですか?
【町長】えぇっ?突然に。
規模が大きいから集まる数もすごいらしく、そこから選ばれるので、入賞した作品を見るけれど、それはそれは素晴らしい作品ばかりで、絵も作文も、こういう子供たちは将来どんな職業についているんだろうと追跡してほしいといったことがあります。
【みわ】そのくらい素晴らしい。
【町長】聞いた話ですが、審査もプロがするのですが、大人が加勢したのではと思わせるような作品もあるのだそうですよ。もしもそんな作品を選んだらいやなのではじくんですって。でも、本人が書いたのかもしれない、実力あったらきっと別の会などで入賞するだろうって。
【みわ】そんなすごい方たちがいらっしゃるんですね。素晴らしい。
都会というか、人口の多さは層の厚さですね。
【町長】それは言えてる。将来楽しみな子たちがたっくさんいる。
毎年、カレンダーにしてくれるんだけど楽しみでね。
【みわ】毎年参加してる川崎市民祭りはいかがですか?
【町長】最近は乳製品中心ですね。今年3年ぶりに開催されまして、私も30周年記念で伺いましたけど、なんと10時開会の前から長蛇の列。午前中ですべて完売、それも3日間連続。驚きました。
【みわ】もったいないですね。もっと商品もっていってもよかったのに。
【町長】まー売ってみないとわからない、ということもありますし、屋外なので天候にも左右される。ほぼ冷蔵冷凍品なので余ると困るんですね。
仕方がないかなと、思いますが、こんな勢いで売れるとは思ってなかったみたい。
市民の方から、待ってたわよ、なんて声かけられるとうれしい。
【みわ】全国から自治体が参加するんですか?
【町長】そうですね、一時期ほどではありませんが、結構来てますね。
北海道からは岩見沢市と新得町もありましたね。以前は外国の出店もあった気がします。
めちゃめちゃにぎやかで、半日楽しめましたね。コロナ開けなので少ない感じでしょうか。
【みわ】30周年の記念行事というのはあったのでしょうか。
【町長】8月の中標津夏祭りに福田川崎市長が来る予定でしたが、コロナに感染して代わりに副市長がおいでになりました。夜は民謡歌手の伊藤多喜男さんがステージでミニコンサートをプレゼントしてくださいました。
11月にはわたくしが川崎市を訪問して福田市長に挨拶し、市民祭りを見学、FM川崎に出演しました。
【みわ】FM出演ですか、都会のFMってどうですか?
【町長】あんまり変わらないね、150万人の大都市だけど、同じコミュニティだから。
実はお邪魔するの3回目。
【みわ】そうなんですか。なんでまた。
【町長】一度目は子供たちの交流のときに案内してもらいました。
2度目は、コミュニティーFMの調査で、で今回3度目。出演も2度目で一度目は友好都市の関係で電話でしたね、リクエストした曲も覚えている。ドゥービーのロングトレインランニン。
【みわ】よく覚えてますねぇ。ところで福田市長ってどんな方ですか?
【町長】なかなかダンディな方で、お祭り行っても気さくに受け答えしてたし、人気ある方だとお聞きしました。
食事ご一緒したんですけど、お酒もいける口ですし、波長を合わせていただいたのか、楽しいひと時でした。
FMでふるさと納税の話をし忘れた、と話したら、逆に川崎市は税金100億円減収って聞いて、ああ言わなくてよかったかなと。
【みわ】そうですか、100億円、すごいですねぇ。
【町長】100億円無くなっても国から補填ないのがもっとすごい。
【みわ】川崎市ってどんなイメージするといいんでしょうか。
【町長】まあ人口150万の大都会なので何でもある。産業的には大きな工場や発電所もあるし、東芝とかね。
競輪場、競馬場、等々力競技場はフロンターレのホームグランド。
あと、藤子F不二雄ミュージアム、都会ですよ、エンターテイメント。
羽田空港からも近いしね。本州で一番近い役所かもしれない。
【みわ】一番近いというのは面白いですね。藤子不二雄ミュージアムって行きました?
【町長】行って食事しました。ドラえもんカレー、ドラえもんの顔の形した直径42センチのカレーで3人前ですって。とても楽しいところですね。子供連ればかりでしたね、当然でしょうけど。ドラえもん人気ありますよやはり。
【みわ】川崎市との交流ってこれから何か考えていることってあるのでしょうか。
【町長】とりあえずは今の形を継続することと、必要になれば協議しながらでしょうね。
何かしようとするときに相談できる相手がいるというのはいいことですよね。ゆっくりとしたお付き合いですね。無理しないでできることを。
【みわ】長ーくお付き合いする秘訣でしょうかね。
【町長】そうですね。何かのきっかけになればとも思いますし。
先日、東京中標津会があって、中標津に小学校までいた方で川崎市在住で医者の方にあいました。何かお手伝いできることがあればとも言ってくださいましたが、川崎市が友好都市であることは知ってました。
【みわ】ちょっとしたきっかけですね。