2023.04.03
中標津論~令和5年度予算について
≪文字起こし記事≫
【みわ】今日はどのようなお話でしょうか。
【町長】令和5年度予算について。
【みわ】そうですね、4月から新年度、3月には予算議会もありました。
ズバリ、令和5年度予算の目玉ってなんでょうか。
【町長】それがねぇ、なんといいますか、これっていうのがあまりないのが目玉かな。
【みわ】えぇ?過去最高の予算を計上したと新聞に載ってましたが、それでも目玉がないんですか。
【町長】そう、それが目玉。
といってもダメだよね。なぜそう見えるかという説明をしないと。
【みわ】その通りです、さっそくお願いします。
【町長】額的に大きいのは、広陵中学校の改修経費で17億円。
新規の事業では、留学生支援や外国人交流などの5千万円と外国人材誘致で3千万円。
【みわ】待ち遠しい広陵中学校ですね。
留学生や外国の人材誘致は、やはり日本語学校や専門学校を意識してのことでしょうか。
【町長】そうですね、これはそのこともそうだけど、将来的に人口減少が続いた場合、必ずと言っていいほど外国人材が重要になってくる。現在でもそうなりつつあるけどね。
そのために、後れを取らないように専門学校開校をチャンスにしっかり布石を打っておこうということですね。
【みわ】なるほど、今ではなく未来を見る。大切なことです。
では続けてお願いします。
【町長】合葬墓というのもありますね。
【みわ】中標津から離れているけど、両親やご先祖様のお墓は残っている。なかなかお墓参りにも来れないので、墓じまいしたい、でも、遺骨は地元に残してあげたい。
ということで公共合葬墓ですね。いつできるのでしようか。
【町長】そんなに複雑な構造ではないので、作り始めたら早いのですが、材料の入手に時間がかかったりするようなので、一応、来年度には間違いなく利用できる予定です。
【みわ】希望者は多いのでしょうか。
【町長】多いとは聞いてますが、まずは数百単位ではないかと思います。
【みわ】おいくらぐらいで入れるのでしょうか。
【町長】まだ決めてませんが、他の自治体とあまり大きな差はないようにしようと思ってるはずですね。数万円かな。低いほうの。
【みわ】時代は変わっていくのですね。
続けてお願いします。
【町長】酪農学園大学との連携事業で、新商品開発を進めてます。
【みわ】どんなのですか。
【町長】サラミソーセージと生ハム。
【みわ】あっなかなかすごいですね。もしかしてすでに出来上がっていて食べたとか。
【町長】完成はしてない、試食品をいただきました。
【みわ】やっぱり食べてるんじゃないですか。どうでした。
【町長】なかなかおいしい、完成度高い。
あれなら買ってもいい、というレベルになってました。
【みわ】いつから売るんですか。
【町長】さあ、いつだろう、ソーセージやハムと違ってその日にできないんだよね。
熟成に1か月以上かかるし、更に研究を進めるので、半年はかかるんじゃないかな。
量のこともあるし。
【みわ】町長命令で早めてください。
【町長】あんまり無理言わないでね。
【みわ】素敵な取り組みあるじゃないですか、目玉ですよ。
どんどん行きましょう。
【町長】地球温暖化対策ですね。
【みわ】ゼロカーボンシティというやつですね、CO2削減温暖化対策。
確か宣言をしたと聞きましたが。
【町長】はい、関係予算もありましたので、議決された翌日17日に宣言いたしました。
【みわ】管内の足並みそろったともありましたが、具体的な活動はどう進めるのでしょうか。
【町長】宣言、というのはある種花火のようなものではあります。こうやるんだ、と決意表明して。宣言したからには、なにがしかの活動は当然あります。
中標津町の場合は、森林のCO2吸収量を計算して販売する、Jクレジット制度というのを先行して取り組んでますね。
ここ数年では、電球のLED化もそうですね。ずいぶん進みました。
【みわ】国も北海道も、世界中がその流れなので、乗り遅れるわけにはいかない。
トレンドですね。
【町長】あとは開陽台のトイレの改修もありますね。
【みわ】結構古くなってますしね、洋式にもしたいし。
【町長】これは、設計なので、実際の改修は6年度になります。
【みわ】聞いてもよいでしょうか。
【町長】はい、何でしょう。
【みわ】素人なのでお許しください。
計画に1年、設計に1年で3年目にやっと実施、少し長くないですか。
【町長】それはね、僕もそう思う。なんでいつも年度単位なのかというのはありますね。
大工事の場合などは、そういう時間も必要な感じするけど、あんまり大きな工事でないものも、そうなっちゃう。
役場って予算主義なところがあって、これは当初予算で見るべきでしょ、とかありまして、思い立ったらすぐにやるって、なかなかしにくい。まして補助なんか入ると、当初予算で組まないとできない。という弁解になってしまう。
【みわ】いろいろ難しそうなのはわかりました。素敵なトイレ作ってください。
【町長】森林公園のリニューアルもありますね。
【みわ】確かバンガローはもう直したりしてますよね。
【町長】そうですね、今年は、基本設計と実施設計と測量調査。
【みわ】出ました。
【町長】なんとでも言って、キャンプブーム終わんないうちに作るから。
【みわ】町長がいつも言ってる、人が集まる施設は大切だって。
【町長】そう、特に夢の森公園が隣接してるから、利用価値高いと思うのですね。
親子でキャンプして夢の森公園で遊ぶ。
【みわ】経済効果ありそうですね。
【町長】大切な視点です。
人口が減少してるってことは、地域内の消費は間違いなく減る。
それを補うためには地域外からの経済効果に期待しなくてはなりません。
【みわ】期待するというよりは、作り上げるということですね。
【町長】まったくもってもの通り。
これもいつも言ってますが、中標津町は消費できる町になってます。集まる町ですね。
この魅力というかパワーは継続させなきゃいけない。そのために何をするか、というのをいつも考えてる。
案はいっぺんに出ないんだよね、少しずつしか出てこない。
【みわ】あまりいっぺんに出ると、やること多くなって大変じゃないですか。
【町長】うん、そうだけど、たくさんあったほうが精査、選択できるじゃない。
それと、一人で考えるよりも、多くの人の頭で考えてる方が案はたくさん出る。
【みわ】確かにそれは言えてます。目標が見えてるからみんなで考えることができる。
【町長】アッ、今さりげなくとても大切なこと言いましたね。目標が見えてると、やらなきゃないことがわかってると、集団で取り組むことができる。
建物と同じで、設計図があるといろんな人が順よく効率的に物事が進む。完成度も高い。
その設計図が一人の頭の中にしかないと、周りの人は何をすべきか理解してないので、スピードも遅く、完成度もよくわからない。
【みわ】いろんなことに言えてますね。設計図とか計画とか。
設計図はわかるけど、計画ってのはそこまで明快に正確に方向を指してますか?
【町長】なかなか鋭い質問ですね。
計画の中から設計図を作っていくという感じかな。それも一つじゃなくっていくつもある。
【みわ】うーん、わかるようなわかんないような。
【町長】町で一番大きな計画は、第7期の中標津町総合計画、そこから派生して都市計画とか農業振興計画とか教育振興計画とか高齢者福祉計画とか、枝分かれしてく。
で、さらに都市計画から、道路整備5か年計画になってやっと何をするかが具体的になる。
【みわ】なるほど、そういわれるとなんとなく。役場の仕組みってなかなか面倒なのですね。
【町長】役場って職種のデパートと言われますので、いろんな仕事あります。
で、皆さんに理解してもらうために、ナントカ計画が必要になる。ある種バイブル。
【みわ】なるほど。でもやっぱり難しい。
ということで、まだまだ聞きたいこともありますが、特に収入とか。
【町長】アッなんか嫌な予感がする。
【みわ】楽しみは来月まで取っておきます。来月もこの話題でお願いします。
【中標津論】
西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、
趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。
毎月第1月曜日12時台本放送、翌火曜日7時台に再放送