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  1. 中標津論 ~ 狩猟について

中標津論 ~ 狩猟について

<文字起こし記事>

【町長】はいこんにちは

【みわ】今日はどのようなお話でしょうか。

【町長】今日は狩猟について。ハンティング。

【みわ】なんか趣味の続きのようなお話になるのでしょうか。

【町長】ハンティング、とりあえず銃器、鉄砲ですね、これに関しては妻から禁止されておりまして、やらないというよりはやってはいけないと。

【みわ】理解ある奥様としてはなぜでしょうか、理由を聞きたくなります。

【町長】小さい子供もいたので危険なものをあまり近くに置きたくないというのもありますが、後はもともと祖父から父からハンターでしたので、血は流れてる、嫌いじゃないでしょ、となると当然嵌まる、道具に凝るのが目に見えてるので、これ以上趣味を増やさんでほしいと。鉄砲って高いから。

【みわ】なるほど、奥様の気持ちわかります。

【町長】肉自体は手に入りますので特に不自由してませんね。実は蕎麦打ちも禁止ですよ。

【みわ】これははっきり、道具関係ですね。

【町長】そうだけどさ、その道具代でどのくらいそばが食べられんのよって。

そういう問題じゃないと思うのだけれと。

【みわ】他の方はどうかわかりませんが、西村町長の場合は他の趣味もたくさんあるので、奥様の言い分が正しいと思います。

ということで、本題へ。

【町長】狩猟って言って思い浮かぶのはなに。

【みわ】シカにクマ、あとはカモ?

【町長】ごく一部ですね。たくさんあります。ヤマドリやヒヨドリ、ウサギやタヌキやキツネもそうです。あまり一般的じゃないのもあのます。

狩猟期間というのがありまして、シカは北海道の場合10月1日から1月末までとなっております。対象によって期間が違う場合がありますので確認が必要です。

そのほかに、種類を限定した被害対策としての狩猟があります。

【みわ】いわゆる有害鳥獣駆除というやつですね。

【町長】そう、基本的には狩猟期間外で期間を決めて行います。

この辺りでは、シカにクマにカラスにキツネ、他の地区ではアライグマなんかもありますね。

【みわ】狩猟の方法は鉄砲だけですか。

【町長】鉄砲のほかにもありますね、ワナとか網ってのもあるみたい。

主に鉄砲、シカ罠もあるし、クマはワナというかオリ使いますね。

【みわ】鉄砲の所持ってなかなか規制が厳しいという話を聞いたことがありますが。

【町長】そうですね、日本の場合は持てる銃の種類も限定的ですし、犯罪につながる恐れがあるものは認めないということなんでしょうねぇ。

【みわ】少し前にハーフライフルが規制対象となるとかで新聞に出ていましたが、あれは何なのでしょうか。

【町長】あれは、シカやクマを打つ場合、あまり近寄れないじゃない。

散弾銃ってあまり飛ばないんですね、ライフルじゃないと届かない。

でも、ライフル銃って散弾獣の許可とってから10年たたないと持てないって決まりがあって、狩猟人口が減る中で、シカやクマの駆除もしなくちゃならない。

その対応策として、ライフル銃のような性能はないけれど散弾銃よりは飛ぶという銃が開発されて、初めての人でもその銃は持てるんですね、それがハーフライフル。

規制されると、駆除対策に影響が出るので、そのあたりを何とかしようということですね。

【みわ】何とかなったんですか。

【町長】結果は見てないけど、次の世代が育たなくなるので有害鳥獣対策こまりますよね。

【みわ】よく、シカやクマの被害が報道されてますけど、シカってどのくらいいるんですか。

【町長】推定ね、推定、当然ですが、72万頭となってます。

で、ハンティングされる頭数、有害駆除も含めて14万頭。被害額は48億円。

【みわ】その数字の推移はどうなってるのでしょうか。

【町長】まず、ハンティング頭数は少しづつ増えてますが、シカの数は減らない、少し増えている。被害額も少し増えている。

【みわ】ということは、減らし方が足らない、ということですね。

【町長】単純に言えばそうなる。捕獲目標よりも2万頭近く少ない。

【みわ】問題になってから、ずっと増え続けているのでしょうか。

【町長】統計を見る限りでは、少し減った時期もありましたが、大きくは変わってない。

【みわ】なぜ減らないのでしょうか。というかなぜこんな風になったのでしょうか。

【町長】減らないのは対策が追いついてないからなのでしょうかねぇ。

こうなったのは初期対策が遅れたといえるんじゃないでしょうか。

とはいえ、対策をやめるわけにはいかない。

【みわ】更に強力な対策を打って、頭数をぐっと下げないといつまでも続けなくてはならないってことですよね。なんかいい対策ないのでしょうか。

【町長】そうですねぇ。特に、越冬地での捕獲を増やさなきゃならないのですが、そういうところって保護区だったり、人の住むところに近かったり、シカも長年かけて学習したのかねぇ、捕獲されにくい場所を選んでるような気がする。

でも、銃器にしろ罠にしろ人の力で捕獲するしかないのですね。

【みわ】確か、有害鳥獣対策で捕獲すると補助あるんですよね。

【町長】あります、町によって差は若干ありますが1頭当たり、中標津町から5000円、農協から3000円、国から9000円、合計17000円出ます。

燃料や銃弾のお金かかりますので。

【みわ】1頭当たりですよね。全体で何頭ぐらい捕獲してるんですか。

【町長】中標津町では950頭くらいかな。1600万円。

ちなみに町内のシカの被害額は約7600万円。

【みわ】結構な額ですが、被害額からするともっと必要ということですね。

車の事故も多いですから、やっぱり減らさないと危ないですよね。

【町長】車の事故って、年間5000件を超えますが、何月が多いか知ってる?

【みわ】秋だと思います。

【町長】季節はあってるというか、10月11月と12月この三月で4割を超えます。

特に10月になると急に増えるようです。あとは道東が事故の4割近くを占めてます。

【みわ】春は割と大したことないんですね。なんで秋なんですか。

【町長】秋は繁殖期でシカが活発に動くし、越冬地への移動もある。

あと、時間帯としては朝夕なんですが、特に夕方の4時から10時が多い。

北海道で一番シカ事故の多いとこってどこだか知ってる?

【みわ】たぶん道東ということで、釧路かな、阿寒もあるし。

【町長】と思うでしょ、おしいなぁ、釧路は第2位。226件。

第1位はなぜか苫小牧366件、交通量かな。後は千歳、札幌、標茶と続きます。

でも相対的に道東は多いので、確立としては高いのかもしれません。

【みわ】エゾシカって道東だけじゃなくって全道に広がってるんですね。

一方で、クマ対策ってどうなっているのでしょう、昨年はオソ18も駆除されまして、関係者は一安心しました。最近、新聞で春熊対策ってのを目にしましたが。

【町長】春ってさ、クマが穴から出てくるじゃない、冬眠から覚めて、まだ雪があると足跡残るし、白い雪と黒い熊で目立つし、葉っぱも出てないから見通しいい。

捕獲条件としてはとてもいい、ただし、狩猟期間じゃないから許可がないとできない。

クマの頭数が減ったので、しばらくやってなかったのだけど、ここ最近やたらとクマの話題多いじゃない。数も増えたようだし。

【みわ】はい、目撃情報だらけで、街の中に出没して大騒ぎになったこともあります。

そこで、少し頭数を減らそうとなったわけですね。

【町長】そういうことですね。なかなか自然との共存は難しい。

人間中心にことが進むから、シカやクマにしてみれば生きるためには仕方がなくても、人間の都合では残念ながら頭数を調整しなくてはならない。

【みわ】クマを捕獲したって新聞やテレビに出たりすると、苦情の電話がたくさん来ると聞きましたが。

【町長】オソ18の時も捕獲した本人が特定されてたので大変だったらしい。

聞いた話ですが、苦情ってメールと電話、ほとんどが道外、で一方的に苦情を言うのが多いと。

たまに、外国からもあるらしく、何言ってるかよくわかんない。

理由なく駆除してるんじゃなくって、理由があってのことなのに、なかなか理解が進まない。

【みわ】シカの駆除に対してはないんですかねぇ。

【町長】そういえば聞いたことないねぇ。同じ野生動物なのに不思議ですねぇ。

【みわ】なんででしょうかね、かわいいとか。

【町長】でも、クマだけに電話がくる理由って何でしょうね。

全部にきても困るのですれどね。

駆除って、人間の生活に何らかの脅威や被害を与えることに対しての対策だからねぇ。

追い払うという方法もありますが、有効であればよいけど、方法がなくなることもある。

特にクマの場合は学習能力あるので、被害が繰り返されることもあるし、反撃されることもありうる。そうなると選択肢はなくなってしまう。

【みわ】難しいところですね。

【町長】オソ18が牛を襲って食べてたでしょ、捕獲するまで何年もかかりましたが、あれってほかの熊がマネて味を覚えてないかとても不安なわけですよ。

もしそうだとしたら、被害が再び起こる。追い払っても、別なとこでする可能性がある。

その場合は次を出さないために対策しなくてはならない。

【みわ】そこまで考えなければならないのですね。

【町長】人間と野生動物の関係はなかなか難しいし、すべて良しとならない場合もある。

シカの駆除なんかでもさ、肉や革の有効利用ってもっと積極的に取り組む必要があるんじゃないかと思うんだけど。全道では4割以上が有効利用されてない。

中標津が有効利用進んでいるというのを前提に話してますけどね。

【みわ】ハンティングの周辺状況などいろいろ伺いました。