2024.07.01
中標津論 ~ 見聞について
<文字起こし記事>
【みわ】「中標津論」です。西村町長こんにちは。
今日はどのようなお話でしょうか。
【町長】見聞について
【みわ】実況見分
【町長】それは警察や消防の見分、じゃなくって見たり聞いたりすること、見聞を広めるとかいうじゃない。そっちの見聞。
【みわ】はい、わかります。で、それがどういうことでしょうか?
【町長】見聞することが大切だということを、今回はお題にしようということですね。
【みわ】西村町長は見聞を広めてますよね、いろいろと。
【町長】そう心がけけてるつもりだけど、まだまだ知らないことも多いんですね。
こないだ、ある本を読みました。戦争はなぜ終わらないかというようなことが書いてある本でして、なかなか興味深く読みました。
【みわ】どんなことが書いてあったんですか。
【町長】例えば、世界大戦て二度あったじゃない、第1時と第2次。
第1次対戦は1914年から1918年までで軍人が970万人、民間人が680万人無くなってる。第2次対戦がが1939年から1945年。死者数は軍人と民間人合わせて5000万から8000万人が亡くなった。
あんな大きな戦争があって、何千万人も死んだら、もうやめようとと普通は思うし、そういう努力するじゃない。現実にも第1次世界大戦後には国際連盟を作って世界の協議の場を作りました。にもかかわらず、第2次が起こってしまった。
【みわ】それはもしかして第3次もありうるということですか。
【町長】そういう書き方はしてないけど、絶対ないとも書いてない、危険な状況にあるのは今のニュースなどを見てるとわかるよね。
【みわ】いやですよね、そんな風になっていくのは。誰もがそう思っているはずなのに、なんでこういうことになってしまうんでしょうね。
【町長】ざっくりいえば、第1次世界大戦はそれまでの混とんとしてたヨーロッパの覇権争いが激化してった感じで、第2次世界大戦はその後の対応がうまくいかなかったのと領土拡大経済的な争いが原因かな。
原因を作った枢軸国と阻止しようとする連合国側との戦争。なので世界大戦。
【みわ】それですべて終わったのかと思いきや、現在もあちこちで争いが続いています。
【町長】これがなかなかややこしくって、根っこには社会主義対自由主義、これは大戦後のアメリカ対ソビエトだったり、中東に関しては宗教的対立だったり、石油をめぐることだったりすごく複雑。
【みわ】ソビエトって崩壊してロシアになりましたよね。あの時に東欧の国々は独立して平和になったんじゃないんですか。
【町長】民主的になった国も多くありますが、それまではソ連の防波堤的な役割であったのが、多くの国が西側の一員として軍事同盟のNATOに加わりだしたので、これはいけないと思ってロシアが動き出したのが、今回のウクライナ進出の理由の一つ。と、その本には書いてありました。
【みわ】濃いです、なかなか面白そうですね、その本。
【町長】世界の動きをとってもわかりやすく解説してありまして、特に過去をしっかり検証することが大切ですって。
例えば、日本が戦争してるときは大本営発表って国が出す情報、負けてても敗北とは言わずに転進とか。欲しがりません勝つまでは、とか鬼畜米英とか、ホントはどんな状況にあるか言わずにひたすら国民に戦争勝利のみを追及させる。
戦争反対って書いた新聞もあったんだけど、国と世論に負けちゃう。
【みわ】国民て情報はテレビや新聞がほとんどですから、そうなっちゃうんでしようね。
情報ってすごく大切なんですね。
【町長】締めくくりは、過去の反省を生かそうという話なんだけと、これがなかなか難しそうで、反省が生かされて成功すると、その成功をもとにして次は失敗する、の繰り返しもあるみたいです。、そういう意味では、戦後80年近くなりますが、日本は自衛隊という戦力もってますが、戦争で一人も死んでないし一人も殺してない、これはすばらしいと。
【みわ】なるほど、そういわれてみればそうなんですね。
人間てどうして仲良くできないんでしょうね。
【町長】さあなぜなんでしょう。国や人種、宗教、経済の発展具合いろいろありますし、それらから来る価値観もそれぞれですし。
世界が協力して助け合おうといういろいろな機関もあるんですけどね。
そういうのは否定されてないし、うまく機能してる。
【みわ】それをわかりあうことが大切なのに、そんなことは当然わかってるんでしょうけどそれができない。
なんか、いつも大国がいろいろ動いてるのが報道されてますが、そういうのが関係してるんでしょうか。
【町長】第3次大戦が起きない理由の一つに、核戦争ができないからってのがあるみたい。
核戦争になると世界が本当に滅びてしまう。
【みわ】脅しあいでバランスをとってるというのがなんかすごく悲しい。
【町長】悲しいかなそれが現実。
こういうこと知るだけでも、なんかすごく世の中の動きについて行ってるみたいで、新聞読んでも世界情勢が理解できるってうれしくない?
【みわ】悲しい現実を知ることがですか?もっと楽しい現実のほうがいい。
【町長】楽しい現実だったら、旅行に行けばいいんじゃない。
見聞を広めることのできるもっともよい方法だと思いますが。
【みわ】そうはいっても、毎日レギュラーの仕事ありますし、子育て中ですし、せいぜい土日ですので近間で満足してます。
【町長】乗馬してると何か見聞が広まったり、知見が深まったりはどう。
【みわ】目線が高くなる分世の中が広まりますかねぇ。
【町長】上から目線で。
【みわ】そういう意味じゃありませんから、風景が変わるということですね。
西村町長はあちこち行って見聞広めてますから、いろんなこと知る機会多いんじゃないですか。
【町長】確かに、仕事でもプライベートでもいろんなとこ行ってるから、見分は広めてるといえるかな。それがどう役に立っているかどうか、基礎にはなってるかもしれないけどね。
【みわ】例えばどんなことですか。
【町長】先日いった中央アジアのキルギスのホテルでね、顔洗う洗面台の位置が高いんだよね。トイレにあるチューリップていうんだけとそれも位置が高い。キルギス人て日本人と背格好似てるのになぜなのか思うでしょ。
あれってロシア人仕様なんだねきっと、ロシア人て背が高いからそういうのだろうと。
【みわ】そこに大国主義を感じるんですか?
【町長】そうじゃなくって、大人から子供まですべての人のことを考えると、縦長の便器にするとみんなが幸せに使えるんじゃないかとかさ。
【みわ】そんなことが見聞なんですか。
【町長】一例だよ。あとは、中国の天安門広場を見たとき、あそこってお城の入り口なんだよね。
中に入るととてつもなくでかく広い。
西暦1400年代ですよ、明の時代の王様って力と金あったんだなぁって。
そのあとに各時代の王様のお墓ってのも見たけど、それがまたでかい。
権力者っていうくらいだから力見せたがるんだね。
【みわ】世界中にありますね、ピラミッドとかアンコールワット、日本のお城。
あの時代クレーンなんてありませんから当然人力でしょうけど。せいぜい馬。
でそれを見て、次、役場建て直すときはでっかいのを建てようと思ったとか。
【町長】なかなかまぜっかえしますねぇ。そんなこと思うわけないでしょ。
その他には、高速道路ができると沿線の町は寂れる。
【みわ】それは聞いたことがあります。日本でもそうですね。
【町長】確信したのはアメリカ旅行した時で、西部開拓時代は馬が主流、そして鉄道、次は自動車、そして高速道路、移動手段が高速化するにつれて寄る場所が少なくなっていく。
【みわ】この辺でも十分当てはまることですね。
【町長】でもね、あえて鉄道残しているところもあったりするんだね。
アメリカの場合はほとんどが貨物輸送手段としてなんだけど、一部、客車もあって、それは観光用ですね。また徹底的にやってる。特化してるんだよね。
【みわ】日本もそうしているところありますよね。
【町長】あります、それをさらに進化させていかないと、ということですね。
地方の人がどんどん少なくなる、ほとんどの人が車持ってて、公共交通の利用者は減る。
赤字続きで苦労してるのよ皆さん。残る道は観光に特化するか、または別な方法を考えなきゃならない。
【みわ】なんかあるんですか。方法。
【町長】日本てさ、全国同じ法律でしょ、車が多くても少なくても、混んででもすいてても、人が多くても少なくても。
その合間をかいくぐって何とかしなきゃならないので、やっぱり大変。
【みわ】廃止するという選択はないのでしょうか。
【町長】うーん、そういう選択をしたところもあるよね、現実問題として。
この問題って、医療とかにもつながる問題でね。簡単じゃないけど、赤字も気になる。
【みわ】いわゆる社会的弱者をどう救おうかということにもつながるんですね。
でもお金かかる。なかなか難しい。悩ましいのですね。
見聞を広めて知見を深めて対応策を考える、ということですね。
【町長】そうなんだけどさ、一つ思うのは、バスセンターあるでしょ。
昔の駅だったところに作ったんだけど、今あの場所でいいのかと思うんだよね。
一番人が集まるところや利用の多いところにあったほうがいいんじゃないかって。
【みわ】具体的には?
【町長】なんとなく想像すると見当つくじゃない。
【みわ】あそこかなぁ。
【町長】きっとそこだよ。
【みわ】そういうことも使い勝手を良くする検討材料なんですね。
【町長】そういうこと。
【中標津論】
西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、
趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。
毎月第1月曜日12時台本放送、翌火曜日7時台に再放送