2024.12.02
中標津論 ~ 4年間について
<文字起こし記事>
【町長】今日は防災について。
【みわ】とても大切なお話です。
【町長】少し前だけど、町の総合防災訓練てあったじゃない。
【みわ】はい、私も参加させていただきました。
【町長】どうでしたか。
【みわ】なかなか、面白いというと少し違う感じしますが、大変参考になることが多くて、そういう意味で面白いと。
【町長】なるほど、私もほぼ同じ感想です。具体的にはどんなところでそう思いました。
【みわ】そうですねぇ、海上保安庁のヘリコプターが役場の屋上から人を吊り上げるとこなど初めて見ましたが、すごいなぁと。
ヘリコプターが、同じ場所でホバリングしてて、隊員がスーッとすごい速さで降りたじゃないですか、アッと思いました。間違って落ちたんじゃないかと心配しましたが、二人目の方も同じだったんでああなんだと。
釣りあげるスピードも結構早かったし。
【町長】なかなか見れない訓練なので、皆さん驚きと関心を持っていただいたみたいでした。
降りるときや釣りあげるときのスピードについては、遅いとロープが回転してしまい安定しない、と羅臼の海上保安庁の方に教えてもらいました。着地直前で調整するみたいです。
【みわ】訓練なのですねぇ。怖くないのでしょうか。
【町長】海上保安庁と言えば海猿、でヘリコプターから海に飛び込むシーンがあるじゃない、あの高さを聞いたんですね、何メートルくらいだと思います?
【みわ】こないだの高さを想像すると20m?
【町長】答えは10ⅿとのことでございました。まっ10mでも十分高い、ましてや多分天候が荒れてる海へ飛び込むのでしょうから、恐怖もそうですが、危険ですよ。
【みわ】日頃どんな訓練してるんでしょうねぇ。
【町長】あんまり体験したくありませんけど、隊員の方の勇気と使命感には頭下がります。
で、そのほかはどうでしたか。
【みわ】そうですね、簡易携帯鉄塔があんなに優れているとは思いませんでした。
【町長】そうですね、あの分野の進化も相当なもののようです。
自動車積載の中継アンテナはアンテナを伸ばすと、携帯電話が半径2キロとか3キロの範囲で受信可能の優れモノでしたし、その場で衛星を受信する装置もありました。
あれは重さ25キロで人間が背負うことができるようになってました。
人間が運ぶことができれば、災害現場でもいろんな場所へ行けますので、そういうこと考えて改良してるのだなぁと。
【みわ】背負ってみたんですか。
【町長】いえ、腰悪くすると迷惑かかるのでご辞退申し上げました。
【みわ】町長は見ててどんなものに興味を惹かれました。
【町長】いろんなグッズがあるじゃないですか、あれって結構アウトドアグッズ的なものも多くて、単純に欲しいなと、強力ライトなんか。
【みわ】町長はアウトドアグッズたくさん持ってるから、いらないんじゃないですか。
前の長期停電だってそんなに困らなかったって言ってたじゃないですか。
【町長】まっ確かに、職場は自家発電あるので普通の生活できてたんだけど、家に帰ると電気のない生活、ライトとかガスコンロとかあるのでそんなに困りませんでしたけどね。
でも、やっぱ夜が長い。ので、早寝早起きになっちゃう。
基本インフラの大切さが身に染みたね、
【みわ】ホントにそう思います、FMはなも総力戦の人海戦術で動かしてましたから。
電気の大切さ沁みました。
【町長】あの時ってとっても反省することもありまして、実は電話が通じないというか、電気でベルが鳴るので電話が来てるのかどうかわからない。
携帯電話を枕元に置いてなかったので、停電になってることを朝起きてテレビつけるまで知らなかった。あれっテレビつかない、で外の信号見て消えてる。どうしたんだろうと、で携帯見てたくさん電話が来てて、事の重大性に気が付く。で慌てて出勤する。とても申し訳ないというか情けない。
【みわ】地震があったことは知ってるんですよねぇ。
【町長】もちろん知ってる、テレビ見て震度4以上だと非常招集になるから、確か3と確認して再び寝てしまったような気がする。大反省さ。
あの地震も結構長く揺れてた。ああいう地震てどっかで大きな地震が起きてる場合があって、東方沖の時は北見にいて、すぐ家に電話して確認したし、東北の巨大地震も長く揺れてました。息子が仙台にいたのですぐ電話して安否確認した。
【みわ】長い地震の時はどこかで大きな地震が起きているということを知ってた割には油断してたと。
【町長】そう、経験値としてわかってたはずなのに、という反省と、携帯電話をそばに置いとかなかったことですね。あんなことになるとは思ってもいなかったしね。
【みわ】でも、大きな停電になったって気が付いた人えらいですよね。
遅くまでテレビ見てたんですかねぇ。
【町長】多分地震で起きてテレビ見てて停電になり異変に気が付いたんじゃないかなぁ。
なんかおかしいと、後、ラジオとか聞いたかな、流石さ、危機管理できてる。
【みわ】あの後、テレビですすき野の電飾が消えたシーンをしばらくやってました。あれって北海道はまだ災害復旧してないとPRしてるようなものだと思いましたが。
【町長】うん、そんな感じする。災害あった事実はそれでいいけど、復旧度合いも伝えないといつまでも引きずる。観光などにも影響出るし。マスコミの影響って大きい。
【みわ】いろんな経験を積みながら、訓練して備えること大切ですね。
【町長】そう思います。今回段ボールベッドがあって横になってみましたが、1・2泊はいいけどね、寝心地も大切だなと思いました。出張も長くなると自宅の布団が恋しくなる。
寝ることはできるだろうけど、環境が変わるとだんだん負担になると思うのですね。
一週間とかわかってるのなら我慢もできるだろうけど、長期にわたると体調管理に課題も出るでしょう。
【みわ】そう言ったことまで考えなきゃならないのはなかなか大変なことですよね。
大きな災害だと、まずは安否の確認から始まって避難所設営、受け入れ。
短期間だと大きな心配もないでしょうけど、長くなると体調管理が必要になる。
快適な避難所生活ってのも大切ですよね。
それまでの期間ってどのくらいなんでしょうか、少なくとも仮住まいできるまでの期間て。
【町長】できるだけ短い期間がいいに決まってるけど、仮設住宅を作ったりすると、何か月もかかったりするんじゃないかなぁ。
避難者の精神的な不安や避難生活が辛くならないようにしなくちゃならないけど、運営する側としては当然考えなくてはならない大切なことだよね。
【みわ】そういえば、12月にふたたび防災訓練あるんですよね。こちらの目的は?
【町長】これは、北海道が実施する訓練でして、今までの訓練て中標津町だけの訓練でしたが、まぁほかの自治体でもそうなんだけど、中標津って空港あるでしょ。
で、海がない。とりあえず津波の危険性っほぼない。ってことは、千島海溝沿いの大きな地震があった場合、沿岸地帯は津波の危険性が大きい。特に国道44号線沿い。道路の寸断も考えられる。
そうなると中標津って空港を利用した物資の供給基地になることが予想される。
今まで、そういう広域にわたる被害想定をしたことないので、前からそういう想定でのシュミレーションする必要あるんじゃないって言ってたんですよ。
で、このたび北海道の主催でそれをすることになりました。北海道の管理する空港ってのもありまして。
【みわ】ふーん、なるほど。本当にいろんなこと考えなくちゃならないんですね。
そういえば、海沿いのまちって防災用の津波タワーを立ててると言いますよね。
【町長】そう、海沿いって町が海のそばだったり、非難するのに時間がかかったりすると逃げ遅れる場合も想定されるので、緊急避難場所が必要、ということでそのタワーを作ってます。
【みわ】巨大地震はいつ起こるかわからないけれども、準備は必要。
何百年かおきに起こっているのだから、そろそろ危ないですよーという期間になってるわけですが、やはり来てほしくない。
【町長】それはみんなそう思ってるはず。
【みわ】なんかわかる方法ないのでしょうかねぇ。
【町長】それがわかれば苦労はしない。わかっても苦労するかもしれないけど。
今回の防災訓練で思いましたが、まずいろんな訓練、見てるとこんなことするんだと、理解できるでしょ。被害に遭った場合の対応の仕方が想像できるということは大切。
オロオロしなくていい。
次に小道具、携帯の基地やら電源車、懐中電灯の小物まで、ものすごく改良され進化してる。こんなことができると知るだけでもいい。
こんなものがあると思えは自分でも少しは準備しようかと思うでしょ。そういうのが大切なんですよ。
【みわ】私もそう思いました。安心感というか心強くなりました。
備えあれば憂いなし、と言います。防災備品はぜひ各家庭でも備えてください、というか、たぶんお持ちの方もいらっしゃるのでしょうか、そういう方は再点検してください。ですね。
【町長】はい、まとめていただきありがとう。