2025.01.07
中標津論 ~ インドネシアについて
<文字起こし記事>
【町長】今日は昨年秋に行ったインドネシアについて。
【みわ】今回はどういった内容で訪問したんですか。
【町長】人材確保ですね。人口減少が続いていて将来に向けて働く人が不足するだろうから、そうなってから慌てないように、今のうちから外国の人材確保を推進しようということです。一昨年から続いている事業です。
【みわ】やはり深刻なんですね、人口減少。
【町長】そうですね。人材確保も大切だし、人を増やすということからも必要な施策だと思っています。
【みわ】実際にどんな方たちと会うんですか。
【町長】メインは現地で人材を送り出している機関の方々で、町の紹介プロモーションをして、場所の確認だとか、気候や町の様子、どんな仕事があるとか。
今回は町内企業の方もお一人参加して、自社への人材派遣についてお話していただきました。
【みわ】どうでしたか手ごたえは。
【町長】はっきり言ってまだわからない。きっかけづくりに行ってるし、更には11月にはインドネシアとその前に行ったキルギスから送り出し機関の方を中標津に招いて、現場を見てもらい、関係を深めるこちらでのプロモーションを開きました。
岩谷学園のご紹介でキルギスの駐日大使ともお会いでき、交流が深くなるといいなぁと思いました。
【みわ】インドネシアってどんな国なんですか。
あまりなじみないんですが。
【町長】そうですよね、観光で行くとしたらバリ島なんかが有名で、ジャカルタに行くというか観光地はあまりないと聞いてますね。
当然仕事ですから、そんなことではないのですが。
まず、赤道直下なので暑い、お天とさんが真上にあるという感じ、影が小さい。
日中の気温は34度ぐらいで夜になると28度まで下がる。
【みわ】あまり下がった感じはしませんねぇ。汗だく感たっぷり。
【町長】全くその通り、朝散歩しようと思いましたが、あまりの暑さに断念しました。
【みわ】ジャカルタってインドネシアの首都ですよね。大きいんですか。
【町長】そう、大都会です。1000万人近くいます。
中心部は道路も広いのですが、少しわき道に入ると車とバイクがひしめき合ってる感じですね。すごく狭い道でも平気で運転してまして、僕の感覚では無理じゃないと思ってもちゃんとすれ違う。横の感覚が多分数センチぐらいのような。神業的で驚きました。
【みわ】すごくエネルギッシュな感じですね。
現地での動きはどのような感じだったんでしょうか。
【町長】まず、最初にインドネシア大使館へ表敬訪問しました。
そこで書記官の方と懇談しましたが、町村単位でプロモーションするのは例がないとのことで、かなり興味を持っていただき、色々教えていただきました。
翌日のプロモーションにも来てくれまして、挨拶もしていただき、大変助かりました。
【みわ】日本大使館のお墨付きだぞって、ですね。なかなか気の利いた書記官さんですね。
神対応ってやつですね、素晴らしい。
【町長】この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
【みわ】届いてないような気もしますが。
【町長】気は心とかいうじゃない。気持ち大切。
【みわ】他にもどこか訪問したんですか。
【町長】送り出し期間も兼ねてる大学へ行ってきました。
積極的な取り組みしてる大学で多くの方を日本へも送り出してます。
そこの方は11月に中標津まで来てくれて、町の視察や企業訪問なとしていただきました。
【みわ】つながりを持つことで、また、実際に行ったり来たりすることで現実を見て、いろんなことわかりそれが条件整備と送り出しにつながっていくといことですね。
【町長】そういうことですね。うまく行くようにしなくちゃならない。
民間の方は既に自力で送り出し機関と関係をもって派遣受けてる会社もありますので、連動しながら増やそうと思ってます。
【みわ】インドネシア人の気質ってどんなですか
【町長】基本的にはイスラム系なんでしょうね。
女性はヒジャブでしたってつけてる方が多くいます。
あと、あまり貯金する習慣がないとも聞きました、なぜかはわかりません。
【みわ】貯金しない?使っちゃうんですか。
【町長】調べてみたのですが、貯金するほど収入が多くないという記事がありました。
ジャカルタの最低給与が日本円で5万円と聞きましたので、そのあたりかなと。
多分首都から離れるほど低くなるはず。
【みわ】なるほど、で、給与の高い国へ出稼ぎに行くという構図になる。
【町長】全体的にはゆったりしてアットホーム的な人たちらしい。
【みわ】理由はあるんですか。
【町長】ゆったりは気温高いから、という理由らしい。
家族思いというのは素晴らしい。助け合う精神とか絆が強いってことですよね。
これもいろいろと理由はあるようだけど。
【みわ】インドネシアって人口多いんですよね、確か3億人くらいでしたっけ。
【町長】まだそこまで入ってないけど、たぶんそのくらいになるだろうと言われてまして、世界の中では4番目に人口が多い国。
【みわ】インド、中国、アメリカ?の次ですか。
【町長】そう、そしてなんてったって若い。なんと平均年齢29歳。
【みわ】えっ、29歳。私の年と同じような。
【町長】あれっ永遠の28歳じゃなかったっけ。
【みわ】覚えていてくれてありがとうございます、いいじゃないですか、多少のことは。
日本の平均年齢って何歳ぐらいでしたっけ。
【町長】アッと驚く51歳。
【みわ】そんなにいってんですね。ちなみに北海道は?
【町長】びっくり仰天の53歳。
【みわ】えーっ、なんかそんなになってんですかって感じですね。
じゃ中標津は?
【町長】47才ですね。
【みわ】なんかもっと若い感じがするのですが、そうでもないのですね。
【町長】全道で見ると札幌市とその周辺がわりと若いのですね。町村は50歳を超えているところが多く、それから見ると割と若い人の多い町という感じでしょうか。上から5番目くらいですよ。
【みわ】あまり聞きたくない感じがしますが、将来はどうなるのでしょうか。
【町長】あくまでも推計ですが、22年後2046年には平均年齢55歳になっているという予想です。今のまま進めばこうなるという。
【みわ】どんな風になっているのでしょうか。
昔は若かった人おおかっんだけどねぇ、なんてなってるのでしょうか。
なんとかする方法はないのでしょうか。
【町長】少子化対策ですよね。
でも、一つの町だけやっても効果は出ないと思う。成功例になって広がるというのもあるんだろうけど、時間もかかるかな。やはり国が動いて全国的に行うのがいい。
【みわ】いつも思いますが、難しい問題ですね。
インドネシアはそういう問題なさそうですし、若いしこれからの国っていう感じですか。
【町長】そうです、なんてったって若いのはパワーです。
現地で実は高校におじゃのいたしました。
日本人が設立者の一人となった高校でして、なかなかユニークでした。
【みわ】日本人からみの設立ですか、どんな感じでしょうか。
【町長】はい、しつけ教育を重んじる高校でした。その高校って日本の企業団地の中にあって、そこ卒業すると日本企業に就職できるのがいいらしく、今じゃ有名になってるそうです。
【みわ】そのしつけ教育が成功してるってことですね。
【町長】そうです、他にもあるんですが。初めのころは抵抗があったらと言ってましたが、うまくいき始めると取り入れる学校が増えたり、大学にも進出しようかという話でした。
日本にも送り込んでて、そこのグループが、生産性で1位になったことがあると言ってました。素晴らしい話です。
【みわ】いろいろあるんですねぇ。励みになりますねぇ。
【町長】実はね、そこで生徒たちと集合写真撮って、帰りになって出来上がった写真に一言書いてと言われたのですが、とっさにいい言葉が浮かばす、ありきたりのことを書いてしまいました、自分でまだまただなぁと。
4文字熟語で書いたりさ日ごろの不勉強がこういうところで出る、悲しい。
【みわ】臥薪嘗胆
【町長】それ、僕に言ってます?
【中標津論】
西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、
趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。
毎月第1月曜日12時台本放送、翌火曜日7時台に再放送