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  1. 中標津論~第7期総合計画

中標津論~第7期総合計画

 

【Miwa】「中標津論」。西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。

このコーナーは毎月第1月曜日12時台に放送、そして翌日の火曜日朝7時半ころ再放送します。

またFMはなのリスナーの方からの、西村町長宛てへのメッセージも受け付けています。

皆さんの声を直接町長へ届けることが出来ますので、気軽にお寄せください。

いただいたメッセージは来月のこの時間にお答えします。西村町長こんにちは

【町長】はいこんにちは

【Miwa】今日はどのようなお話でしょうか?

【町長】今回は総合戦略についてお話ししようかと思います。

【Miwa】以前お話しした総合計画とは違うのでしょうか?。

【町長】総合計画は第7期、実質新年度からスタートで、すべての政策施策に関することなのですが、総合戦略は第2期で人口問題に特化してまして、それの分析と対策とかですね。

【Miwa】ではその内容についてお願いします。

【町長】まずは分析から、人口が減っていくのは、ご存じの通り。

すでに都会へ集まるようになってしまっている。大学進学、それと就職、こちらは収入のこともある。それと生活、利便性は当然なんだけど、医療や教育のこともある。

特に教育は子供のこと考えるとね、進学などは都会に有利な状況にある。

【Miwa】人口減少は仕方がないという感じします。次はその減り方についての考察をお願いします。

【町長】まず、生まれてくる子供が少ない、団塊の世代が75歳を超えてさらに高齢者が増えるという全体像。

中標津町でも郡部の中学校がなくなり小学校が廃校になって保育所もすべて閉所となりました。計根別は全部ありますが。

【Miwa】そういうのって地域のコミュニティーに影響するんでしょうね。

【町長】中学校がなくなり始めたころ、まじめに思いました。このままでは小学校も危ない、地域コミュニティーの危機だと。

小さな地域ってさ、学校を中心に子供から父母、爺さんばあさんまでみんなの共通点なんだよね。それがなくなることの大きさと言ったら計り知れない。

【Miwa】でも小人数化には耐えられない、そしてすべて廃校。

【町長】そうなんだけど、そうなんだけどさ。

郡部って農家が主役じゃない。そのとき思ったのは、離農もあるけど大型化が進んで農家戸数が減ってしまう。昔のような大家族は望めないにしても、ある程度の戸数があれば、学校って存続できるんじゃないかと。

【Miwa】結果、それはそうならなかった。でもそうなる努力はしたのでしょうか。

【町長】努力したかと言われれば、やってないということになります。

調べたんたんだよね、当時、農業試験場に行って聞いてみたのですが、そういう研究してる人いないかなって。こういうのっていわゆる社会学。

【Miwa】いなかったと。

【町長】そう、いなかった。今だといるみたいだけどね。過疎地が問題になってる、限界集落って言葉もなかった。

【Miwa】何年前ですか?

【町長】多分20年以上前だと思う。

【Miwa】今こういう状況になってどうお考えでしょうか?。

【町長】探っていたことはとても良かったと思いますが、立場が違がった。

現実問題としては、効率性とか、集団として学習の必要性とかあるから、仕方ないのだろうと思うね、今は。

地域コミュニティーについては、地域地域でいろいろあるから何とも言えないけど、長い期間でみるとさ、情報もネット社会になってる。その分希薄かな。

【Miwa】町の中でも、町内会の加入率減ってますよね、そういうのって隣近所が頼って生活しないことの表れなんじゃないですかねぇ。

でも、郡部の町内会加入率は高い。地域コミュニティーって何なんでしょうか?

【町長】なかなか深いですね。

郡部ってみんな昔っから住んでるから、大なり小なり隣近所にお世話になったりしたりしてる。そういう付き合いが普通だと思ってるし、集まる機会も必要だろうし。

お年寄りもご近所の友達と遊ぶ機会がないとね。

【Miwa】それから見ると市街地は隣近所じゃなくってもやってける。

葬儀も葬儀屋さんあるし、付き合いが都会化してる感じでしょうかね。

回覧板も紙で回ってますけど、メールで来るようになると、一変します。特にこれからは。

町内会でなくっちゃあ、という意味は何でしょうか?。

【町長】楽しく住みやすくってのがベースなんだろうけどね、楽しさって町内会で作る必要があるかどうかはわかんないけど、住みやすさって関係ないかしら。

特に、防災時は隣近所の付き合いがないと、助け合わなくちゃならないときにさ、ぎくしゃくしても、回覧回らないとかなっても困る。

【Miwa】コミュニティーの話が少し深みに行きましたが、高齢化になって町内会の担い手が不足してくることにもなっているかと。

【町長】それはありますね。特に60歳を超えても働いてる方は普通にいます。

ましてや、人口が減ると、たぶん、65歳を超えて70歳近くまで働かないと労働力不足になる。

数字で見ると、現在の働く人口、生産年齢人口15歳から65歳までの人口が2020年で13700人いますが、20年後の2040年では10000人弱、約3割減る。

こんな状況で社会が成り立つか、という問題がありまして、詳しくやると労働力人口というのもあってね、実際に働いている数とかあります。

現実に70歳まで働いている人もいるだろうから一概には言えませんが、予想できることは、共稼ぎが増えるのと、高齢者の労働力がさらに必要になってくるということ。

そうなると、老人クラブや町内会の役員がさらに高齢化すると言ことになる。

【Miwa】老人クラブの方が言ってました。若手が入ってこないと。

後継者不足なんだなぁと思います。

高齢化するとやはり動く量が減るんじゃないでしょうか?。

【町長】自分も年取ってきて思いますが、体力がなくなると動き出すのに時間がかかるし、だんだんおっくうになる。遊びたいのがおっくうになるのは、自分でも驚きです。

そうならないためにも日ごろから運動して体力つけないと遊べない。

【Miwa】遊ぶための体力が必要、もちろん 仕事もですよね。

【町長】はい、もちろんです。

【Miwa】人口減少はいろんな影響があるんですねぇ。少子化はどんな影響があるのでしょうか。

【町長】まずね、将来の働き手が少なくなる。さっきとの関係。

中標津町も生まれてくる子供の数は1年間に160人くらいになってる。

広く考えると、おむつやランドセル、制服、運動靴など販売数が減る。あとは、学校の数とか、小学校、中学校、更には高校。

今年生まれた子供は16年後に高校生になるります。大体残って地元進学は7割程度、高校は管内で考えるべきだけどね。

4町で現在高校6つ11クラス。平成17年に生まれた子供が580人が令和3年に370人進学しました。

令和2年に生まれた294人の子供は、16年後に何人進学するでしょうかという簡単な算数の問題。

【Miwa】えー、210人くらいですか?

【町長】ほぼ正解ですね。それってなんクラス?

【Miwa】30人にしても7クラス。

【町長】でしょ、4クラス減る。そういうことも問題。

でね、この全体人口の減り方なのですが、イロイロ分析すると、若い女性、特に20代から30代の転出が男性より多い。それと、婚姻数が減っている、晩婚化が進んでいる。

あと、結婚後の1家庭の子供の人数は、実はあまり変わっていない。

【Miwa】そういうところから見える施策は?

【町長】まず一つは、女性の社会減の原因は何かということなのですが、どーも女性の求める仕事が少ないとか、能力ある女性が実力を発揮できる職場が少ない。のが一つ。

それと、出会いの場が少ない。

【Miwa】なるほど。あの何年か、青年会議所の事業で、婚活イベイト開催してますが、成果はあったのでしようか。

【町長】町がJCに依頼して開催となってます。

【Miwa】直接町が開催しないんですか?

【町長】そこはほら、お堅くならないようにするために、民間力のお力をお借りしています。

【Miwa】成果はありましたか?

【町長】2年前に開催したイベントでゴールにこぎつけたカップルが一組。

【Miwa】おー、結果出てるじゃないですか。

【町長】一組だからね、あんまり大きな声で言えるかどうか。

でも、やらなけりゃそうならないかもしれない。

なので、いろんな出会いの場を作ることは大切だと思います。

【Miwa】そうですよね、今は個人に直接聞けなくなってますから、見合い制度も少なくなっているといいます。

【町長】とにかく、晩婚化と未婚化の原因といういい方は変かもしれませんが、そういうのが少子化につながっているのははっきりしてるので、対策が必要ということです。

【Miwa】なかなか難しいところですね。

さらに具体的に聞きたいところですが、今日は時間が来てしまったようなので、もう一度深掘りをお願いします。

 

 

(容量確保のため、音質を下げています。)