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  1. 中標津論~コロナ禍、少子化と女性の社会進出

中標津論~コロナ禍、少子化と女性の社会進出

≪文字起こし記事≫

【町長】まずはコロナ感染症について。

【みわ】なかなか収まりませんねぇ。でも、国は経済へと舵を切ったように見えますが・・・。

【町長】そういう感じだと思います。以前ほど大騒ぎしないし、マスクも、屋外や距離が取れたり会話の感じではしなくてもいいと。

【みわ】そうですよね、一人で車運転してるのにマスクしたり、朝ひとりで散歩してるのにマスクしてたり、違和感ありましたから。

【町長】何つーか、マスクしてないとまずいという強迫観念的な。日本人だなと、右向け右が得意。でも、そろそろいいかと。

【みわ】家族同士じゃしてませんからね。

【町長】5月になってからの感染状況を見ますと、第1週はゴールデンウイークの真っ最中で1週間で69人。その次の週が39人、第3週が51人、第4週が86人。という状況。

なかなか減らない。終わりが見えない。

でも、町内の感染者は皆さん軽症で、入院は二人。今はゼロ。

そして、65歳以上の高齢者感染がすごく少なくって、5月は数人。感染者の多くは子供たち、特に小学生と未就学児童、その子たちが学校で感染して家族に、というパターンですね。

あと、女性が多い、感染者の2/3となってる。

【みわ】女性が多く高齢者が少ないというのはどういうことなんでしょう?

【町長】そのことについて説明してる専門家は見ないですが、私もよくわかりません。

女性が多いというのは子供に近いという見方もあるようです。保育士や小学校の教師、母親もそうかもしれません。

あと、高齢者のワクチン接種率高いからね。65歳以上2回目は96%で3回目も93%。

【みわ】なかなか高い数字ですね。皆さん関心というか意識高い。

【町長】そう、意識高い。そういえば4回目が7月下旬から始まりますので、ぜひ打ってください。

ただし、60歳以上と基礎疾患のある方です。

【みわ】持病のない60歳未満の方は打たないんですか?

【町長】ネットでは効果が低いとありますね。

【みわ】効果が低い。

【町長】高齢者は効果があるが、若い人はそうでもないということですね。

【みわ】若い人のワクチン接種率が低くなってるからではない。

【町長】いろいろありますが、でも、介護従事者や医療従事者からは入居者や患者を守ることからも打ったほうがいいという声が上がっています。

【みわ】そうですよね。リスク下げることからも当然だと思います。

【町長】でも、いずれ時間とともにただのカゼになると。当初からそういわれてましたので、その期間が2.3年と言ってましたのでそろそろかなと。

【みわ】そうですね。早くそうなってほしいものです。

イベントや会合、総崩れでしたからね。最近は少し開催されるようになってますか。

【町長】いくつかの総会は、元の形で開催されてますね。わたくしも挨拶してますし、まだ一部ですが懇親会の開催もありました。いいことですよ。

【みわ】見てますと、蔓延防止などの対策は取らないような感じですよね。

やはり、あまり重症化しないこともあるのでしょうか。

【町長】専門家ではないのでわかりませんが。そんな感じしますよね。

それと、日本は鎖国的対応で海外旅行受け入れしてませんでしたが、外国が動き始めてる中で、いつまでもそうはしてられない、ということだと思います。

日本の感染率って6%ぐらいで、欧米は30%や40%となってまして、マスクやめようとか、旅行OKってなってきてるじゃないですか。この差はどういうことかというのが気になってます。

【みわ】集団免疫とかですか。

【町長】それはわかんないですが、感染に対する対策もなんか違うような気もする。

【みわ】お隣の国は都市封鎖していましたが、効果あるのでしょうか。

【町長】あるとは思うけど、プラスもマイナスも。

【みわ】ほんとに早くいつも通りになってほしいと思います。

【町長】全人類の願いだね。

【みわ】それでは話を変えまして、本題へ。なんのお話でしょうか。

【町長】前回もお話ししたけど、少子化と女性の関係の結論を。

【みわ】確か、人口減少の一つとして、一番の出産適齢期の女性が都会へ出てしまう。

そして、女性の高学歴化になり社会進出が進むと、出産が仕事上のハードルになってしまう。

他にも出会いの場がないなどありましたが、その結論とは。

【町長】出会いの場は、いろいろやりようがある感じもするけど、仕事の話となるとなかなか難しい。せめて、子育て支援は大切だと思ってましたが、少し勘違いもあったようで、今日はそのあたりも修正してのお話ということです。

【みわ】具体的にお願いします。

【町長】1か月ほど前に人口減少に関する講演会がありまして、日ごろ私が思っていたことをさっくりとわかりやすく語ってくださいました。

まず、人口減少が進むとどうなるか、人の中には人口減ったっていいじゃないという人もいますが、高齢化率が40パーセントの中での人口減少は世の中の経済を回して敷くのはとても大変だということ。

そして、人口が減り高齢者が多くなると経済活動が縮小し企業は売り先を求めて海外へ展開するということ。

中標津町で考えるとどうなるか。

【みわ】スーパーが少なくなって、買い物客が減る。

【町長】でね、世界の中にはすでにそれを克服した国もある訳ですよ。

講演した方はスエーデンを例に出してまして、かつてその国も少子化で大議論をしまして、

結果として、すべての子供の出産と育児を国が面倒を見るという政策を実施しました。

それはどういうことかというと、仕事と育児が両立することの必要性は、この間の話して理解していただいてると思いますが。

【みわ】はい、女性の高学歴化によって社会進出が進んで女性も働くのは当たり前。

【町長】そうです。その両立ができる国は、出産年齢が上がっても出生率は下がらないが、それができない国は出産がマイナス要因となる。

【みわ】まさに今の日本ですね、

【町長】晩婚化が非婚化になり、晩産化が少産化や非産化になる。

【みわ】具体策はどんな施策ですか。

【町長】まず、仕事と育児の両立支援。特に共働き世代。

そして、不妊治療などの支援。と結婚への支援。

【みわ】これって今まで町長が言ってたことじゃないですか。

【町長】そうなんだけどさ、さらに具体的に、深堀しますと、まず、仕事と育児の両立支援ですが、出産一時金はいま増やそうという動きもあります。これはいい。

そのあと、育児休業ですが、これって雇用保険に入っている人しかもらえないのですね、実は。そうじゃない働き手もいますし、特に非正規労働者が多く収入が不安定の方が多い。

働ける人は保育所に預けますが、保育所も人が足らなくって、待機児童って問題になってるでしょ。

【みわ】はい、これって解決しないのでしょうか。

【町長】保育士ってなりて少ないのですね、あまり給料高くないのが原因といわれてます。つい最近、国は保育士の給与を上げるための施策を行いました。

【みわ】国もわかっていて政策展開してってる感じもしますが。

【町長】0歳児保育ってすごく手間かかるんですね、そこんとこで、子供産んだ女性が、自宅でしっかりと保育できるようにするためには、その育児休業する女性の所得を確保する。

という施策になるんですね。

【みわ】いろんな働き手がいて、柔軟に支援する方法ですね。そしてそれが女性が働くことを支援し、決してマイナスにならない。

そんなことできるのでしょうか。

【町長】それは国の政策であり、制度設計ですね。ただし、大きなハードルがあります。

【みわ】わかりました、税金でしょ。

北欧は福祉しっかりしてるけど税金高いって聞いたことあります。

【町長】その通りですね、なんと消費税25%だし所得税も高い。

良いサービスを受けるためにはそれなりの対価を払うことが必要。

【みわ】お金持ちはよいサービスを受けられるのはわかります。

でも、スウェーデンはすべての人ですよね、平等に受けられる。

【町長】そうですね。日本人はそれを受け入れられるかという壁にぶち当たります。

それとね、調べると面白いのですが、選挙あるでしょ。

投票率が80%を下回らない。今の日本では信じられない。政治に対する国民意識が違うのですね。

【みわ】高い税金払うと政治が気になるんですねきっと。

【町長】どう、受け入れられる?

【みわ】うーん、どうかなぁ。

【町長】消費税も物によっては税率低しい、子育てはお金かかんない。

最近、女性と男性の賃金差を公表するようなこと新聞に出てました。

日本もいろんな道を歩もうとしてる感じがします。

【みわ】何か日本的な解決方法を導き出してほしいものですね。

せっかくここまで調べてきたのですから、解決策を期待してます。

【町長】国の制度設計だからね。

まずは女性の働き方改革は進めないとだめですね。子育てとセットになっているので、そこらあたりかなとっかかりは。

地方でも住めます、仕事あります、子育てできます。そこに教育と医療が必要でしょ。

【みわ】進めないと少子化、人口減と進んで、ヤバイ日本が待ってるんですよね。

【町長】そうなんです。それを知ってもらうのも大切。将来への負担であり、大きな借金となる可能性があります。

【みわ】子供たちのこと考えると、何とかしてほしいなと思います。