Program blog 番組ブログ

  1. 中標津論 ~食について

中標津論 ~食について

【みわ】今日はどのようなお話でしょうか。

【町長】食についてですね。

【みわ】以前にもお話ししたようですが。

【町長】パート2というか続食について。

【みわ】前回といっても2年くらい前でしたが。

【町長】漁業養殖に関する視察に行って、付加価値を付けることの大切さは当然ながらも、海のない町中標津でもできることがあったという内容でした。

【みわ】中標津では飲食業連合会が中心となって「旬の食材をおいしく食べよう事業」が今年からスタートしました。

【町長】はい、その通り、それです。第一弾は春のサクラマス、第二弾は中標津ビーフ、第三弾は現在のアキアジとイカですね。第四弾もありまして、冬はホタテとタラですね。

【みわ】反響はどうですか。

【町長】まあまあじゃないかと思う、取り組んでみてどのくらい出たかは1年通してみないとわからないと思うけどね。

当然、継続すると思いますので、変化も必要だし、食材はたっくさんあるし。

【みわ】今は秋のシーズなんですけど、春と夏の取り組みには町長も当然食べに行ってますよね。

【町長】そりゃあ行ってますよ、言い出しっぺとしては。

春のサクラマスは参加13軒中7件、夏のビーフは残念ながら1軒。秋は今のところ2軒。

【みわ】夏の1軒はなんかありました?

【町長】暑かったからねぇ。ステーキっていう雰囲気が自分の中で盛り上がらなくって、もう少し頑張るんだったと反省しつつ。でも、3回目には気合い入れていこうと思います。

【みわ】違ってたら謝りますが、町長あんまりお肉好みじゃないとか。

【町長】嫌いではない、嫌いじゃないけど、あんまり食べない、圧倒的に魚が多い、という傾向にはあります。

【みわ】やっぱり。仕方ありませんね。春の旬の町長評価はいかがでしょうか。

【町長】まぁ皆さん頑張っていただいてありがたいなと。

料理に関してはお好みもあると思うのですが、プロの皆さんなので当然おいしい。

楽しさやPRもしっかりしないといけませんし、本質はさっきも言いましたが、付加価値をつけること、つまりこれによって人を呼ぶことですね。

【みわ】そうですよね、イベントですから人が集まらないと効果じゃない、そのあたりはどうなんでしょうか。

【町長】さあどうでしょうか、まだ結果は聞いてません。

とりあえず1年終わって効果測定と反省でしょうね。

【みわ】この事業は1年じゃなくって継続するんですよねぇ。

【町長】そうです。人を呼ぶ、中標津の食って周りから見ても優れてると思うんですね、軒数は多いしおいしいところも多い、これってパワーですよ。

このパワーは経済効果につながるんですね、大切にことです。

中標津ってミシュランガイドに乗っている店多いんですね。パワーです。これ生かさない手はない。

【みわ】確かにそう思います。なに食べてもおいしいと思います。

レストランだけじゃなくソバもおいしいし。

【町長】ソバと言えば、全面協、たぶん全国麺類協会を略してるんだと思いますが、そこの北海道支部主催のそば道、書道とか柔道のそば道、4段位認定試験が中標津でありました。

北海道で年に1か所しか開催しないということで今年は中標津、行ってまいりました。

【みわ】えっ知らないうちにソバも打ってたんですか。

【町長】ンなわけないでしょ、挨拶ですよ、歓迎の。

そういえばみわさんの息子さんソバ打ってましたよね、何段でしたっけ。

【みわ】 3段です。

【町長】オー素晴らしい、末はそばやを目指してるとか。

【みわ】多分そうではないと思います。でも、将来のことですから、何があるかわかりませんけど。

【町長】今、いろんな職種で人材不足でしょ、日本食って世界中にあるんで、そこでも人材が不足してるみたいですよ。寿司職人は海外で引っ張りだこでいい収入になるみたいですよ、いかが。親孝行の息子にしたら。

【みわ】収入があるからって親孝行とは限りませんし、たとえそうなっても、こちらに回ってくる可能性なんてないかもしれないし。

【町長】そこはほら、甘い言葉と暗い道、じゃなくって、親を助けると思ってとか。

誰がお前をここまで育てたんだいとか言って。

【みわ】何を言ってるんですか、町長のお子さんたちはそういう風に育ってるんですか。

【町長】言えまったく。

金をせびられたことは数限りなくありますが、、もらったことは皆無。

だから失敗したなと。一人くらい料理人にするんだった。

【みわ】ほらそうじゃないですか。

【町長】話し戻して、中標津ってそば生産面積が450haくらいあるんですよ、周辺も含めると1000ha超えるので、ブランド化はされてませんが、立派な産地です。そばの味も良いと評判なんですね。

そばを打つ人も結構多くて、そういうこともありまして段位認定試験につながりました。

【みわ】何人ぐらい参加したんですか。

【町長】全道各地からの参加で、43人て言ってました。すごい。

みわさんも幌加内まで言ってましたよね確か。

【みわ】はい、日帰りで。息子にために。

【町長】えっらいねぇ。

で、始まるとね、結構緊張感が伝わってくるんだこれが、ひしひしと。

水回しから始まって、こねて伸ばして、麵棒のカランとかコロンなんて音が会場内あちこちから聞こえて、面きりが始まると、スコスコって音が、しんとした会場に響くんですよ。

何分で打つかは知ってるよね。

【みわ】はい、40分。

終わった後の整理もちゃんとして、台をきれいにして、道具を並べておしまい。そこまで審査されます。そば道ですから。

【町長】さすがですねぇ、知ってる。そうぎりぎりまでやってる人もいたりで大変そう。

【みわ】それで合格者って何人いたんですか。

【町長】見事合格の栄誉に輝いた方は、43人中33人、合格率77%。

【みわ】それって高いんですか低いんですか。

【町長】全国的には合格率50%ぐらいなんだって。

なので北海道の合格率は高い、言い換えればレベル高いということですね。

【みわ】中標津から参加した方いらっしゃるんですか。

【町長】おります、6人。

【みわ】合格者は何人だったんですか?

【町長】4人合格と聞いております。受からなかった方は捲土重来、次回に向けてソバ道を一層精進を重ねてください。

【みわ】ところで、その打ったそばどうするんですか?

【町長】持って帰るということになってましたが、どうなんでしょうか。

実はわたくし少しいただいてまいりました。遠くからきている方は持って帰れないということらしく中標津の方のお知り合いに分けてもらいました。

お昼ご飯そばになりました。

【みわ】そのそばは3段のそばだったんですか4段のそばだったんですか。

【町長】4段の昇段祝いソバになりました。

【みわ】それは素晴らしい、さぞかしお良かったと思いますが。

【町長】それがねぇ、不思議なんだけと、打ち立て、ゆでたてなのに、はっきり言うけど

いまいちなんだよ。これが。

で、あとでそば粉のせいなのかと聞いたんですよ、その場にいた知り合いに。

そうするとね、試験などで緊張しながら打つと香りが立たない場合があるんだって。

普段通りリラックスして打つとそんなことないんだけどって言ってました。

【みわ】それはそれで貴重な味でしたね。でも味わかるんですねぇ、さすがグルメ。

【町長】打っていただくそばっておいしいからねぇ。

まぁ一生懸命打って合格したから、いいんだけとね。

すこしだけそば道の奥の深さを見た感じがしました。

【みわ】町長はソバ打ちしないんですか。

【町長】妻から禁止されてる。

【みわ】なんでまた、楽しい趣味なのに、町長ならさぞかしおいしいそば打てそうな気がしますが。

【町長】ありがとう、道具に凝るからしないでと言われてまして。

【みわ】なるほど、それは奥様の意見に賛成します。やりそうですよね。

【町長】何それ、やりそうって。

審査に来てた方で、全面協の幹部の方が言ってました。

昔からのいろんな道楽があるけど、そばの道楽は全く安い、いい道具そろえたって100万もありゃおつりが来るって。

【みわ】100万ですかぁ。

【町長】その話を妻にしたら、笑ってた、私の見立ては正しいって。

【みわ】妙に納得しますねぇ。