2024.04.01
中標津論 ~ 令和6年度の予算について No.2
<文字起こし記事>
【みわ】今日はどのようなお話でしょうか。
【町長】令和6年度、新年度の予算について、先月の続きです説明。
【みわ】新年度、令和6年度です。3月議会はいかがでしたか。
【町長】いつも通り、しっかり議論していただきました。
【みわ】さあ、それで新年度予算の続きですが、先月は人口減少課題でこれからいろいろ大変なので、それに対応するための予算、事業の展開ということでしたが。更に続きはありますか?
【町長】まあ、一通り言ったので、関係することも出できますが、主だった事業や考え方をお話ししましょう。
まず、合葬墓の条例がありまして、まあこれも人口減少対策の一つなんだろうね。
先祖は中標津町に住んでたけど、自分は遠く離れてる。お墓もあるけどそろそろ年齢も行ったし、足も遠のき始めたので墓じまいして、けど遺骨は中標津に置いてあげたいという方や、親が中標津で亡くなったが遺骨は中標津に置きたいという方のために合葬墓ですね。
4月から供用開始します。
【みわ】そういう方もいますよね、結構あちこちで作られてますよね。
ちなみにおいくらでしょうか?
【町長】許可を受けた方が、町内に住んでいれは1柱につき15000円。
町外であれは30000円。
なんだけど、ちょっとしたルールーがあるので、利用したい方は担当へご一報ください。
【みわ】私も親がなくなったときに役場に行きましたけど、結構手続きありますよね。
今回の予算で書かない役場というのがありましたけど、どんなんですか。
【町長】はい、転入転出や死亡時に役場に来てイロイロ手続きが必要です。同じことをあっちでもこっちでも書かなきゃならないってのが、転勤族にはいつも面倒ってのは言われてまして、まずはワンストップ、その人が動かずに役場の係が動くってのがあったのですが、もっと進化して、転出証明を出すと係が必要事項を聞き取って、必要な部局と連動して手続きを迅速化する。
特に高齢の方とか子育て中の方の負担軽減になる。
【みわ】なるほどいい取り組みですね。
暑かった夏、今年も厚いのではと予想されてますが、エアコンはつきそうですか。
【町長】すでに、補正予算でいくつか設置が決まってます。各学校の保健室と計根別幼稚園。
あと、新年度予算では児童館と町立保育園に設置します。役場の会議室とか。
【みわ】学校の教室とかはつかないのですか。役場全体なんかできるんでしょうか。
【町長】規模がでかすぎて、電気設備とか詳しく設計しないとできないのですね。
今年設計で来年設置となります。電気代もどうなるか心配です。
【みわ】北海道は冬は灯油代かかるけど、夏は冷房代いらないって言ってたけど、両方いるようになってきましたね、ついに。
広陵中学校は新しい校舎に移って気持ちいいでしょうね。整備はもう終わりですか。
【町長】後は外構工事が残ってるだけですね。
教育関係では郷土館の資料を貯蔵してある場所が、古くなってきたので立て直すための設計に入ります。場所は、西8北5あたりです。本体は令和8年に建築予定です。
後はプールの修繕ですね、建てて30年たってますからいろいろ傷んでまして。
【みわ】給食の無償化もありましたよね。
【町長】約半年ね。100食分。
【みわ】なんで半年なんですか。
【町長】イロイロとやりくりはあるのですが、予算の都合というのも一つ。
率で割り引いて1年やったらという声もありますが、けっこう事務手続きが煩雑になるのですね。それで約半年。
教育や保育支援などいろいろと言われますが、残念ながら中標津町、予算潤沢じゃないのですね、じゃ潤沢だとするのかというのでもないのですねこれが。
なんか自分で言ってて矛盾してるなという感じですが、説明してると長くなるのですが、これらの支援て、いわば生活の支援ですよね。収入多い方にはする必要のない施策だと思うんですよ。
じゃ、みんなが収入多ければしなくてもいい、つまり支援の先には世帯収入を伸ばすという施策が一緒にあるべきで、これがないまま片方だけ進めるのはバランスが取れてない感がするのですね。
収入の少ない方にはいろんな支援制度があります。
なので、世帯収入を上げるための施策や応援になるのであれば必要だと思いますし、同時にそういう施策を実施しなくちゃならない。
一時的に必要な支援だと言えばそうなのかもしれません。あくまでも一時的に。
では何をすべきかと、私が思うのは、子供を預かる保育や児童館が機能していると子育て中の方が働きやすいと、収入につながるというのはわかってます。
待機児童出さないとか3歳未満児の保育料安く設定するとかも大切だと思う。
ほかにもいろんな施策ありますが、すべて、目的と成果を見ることが大切だと思います。
ほら、長くなるって言ったでしょ。
【みわ】久々の熱弁ありがとうございました。
【町長】みわさんとのやり取りなんだから一人でしゃべっちゃいけないんですよ。
【みわ】すいません、今度から割って入ります。
小樽商科大との事業もあるようですが。
【町長】そちらはですね、職員研修のためと産業連関表作成ですね。
大学ってリカレント教育、市民向けの再教育ってのもやってて、職員研修は想像力や企画力を高めたりする。
産業連関表ってのは経済のやり取り、例えば牛乳をいくら生産してるか、そのために外から買ってくる燃料がいくらとか、町外との経済的なやり取りを図化するというか見えるかして説明するのですね。そこから弱み強みを見ながら何をどうするといいかなど研究する。
【みわ】結構専門的で難しそうですね。
【町長】だから大学の力を借りる。
【みわ】多文化共生ってどんなことするんですか。
【町長】んーこれも人口減少対策につながりますね。
少なくなる労働力を外国に頼ろうというのがありまして、外国の人材送り出し機関とそういったことについて協議したり、すでに住んでる外国人との交流とか。
外国人を町の職員として招いて、町内に居住する外国人との相談役になってもらったり。
【みわ】どちらからいらっしゃるんですか。
【町長】ベトナム人とキルギス人の2名。
【みわ】今、中標津に外国の方は何人くらいいるんですか。
【町長】昨年末で240人くらいかな、確か。今年はまた4月に留学生が来るので30人くらい増えますし、実習生も増えます。毎年増えてきますね。
【みわ】中標津も都会化してきてコンビニには外国人がいるようになるんですね。
札幌や東京では当たり前の風景ですからね。
そういえば、岩谷学園のIT専門学校はいかがですか。
【町長】たまに学園の方ラジオ出演してるので知ってると思いますが、今年の入学制は一桁ですね。認可になった時期遅いし生徒数は来年以降に期待です。
【みわ】牛乳乾杯条例が10周年を迎えますが、なんか特別なイベントとあるのでしようか。確か、町長が部長時代に提案したんですよね。
【町長】そう、提案したのは私でした。前文の語りが足らないとか言われましたけど。
10周年イベントの具体的な事業についてはまだ聞いてないのですが、当然何かすると思います。乾杯のカップ大きくするとか。2杯飲むとか。
【みわ】そんなこと言ってていいんですか、本当になりますよ。
【町長】いや、大きさも量も今のままがいい。
【みわ】つづいて、ゼロカーボンシティー関係ではどんな事業があるのでしょうか。
【町長】学校施設のLED化もありますね。あとは街路灯のLED化がありますね。おととしからやってて今年は220基。
今年で終了、と言いたいのですが、このほかにも防犯灯とかありまして、もう少し続きます。
【みわ】空き家対策って何するんですか。
【町長】全国的には人口減少が進んでいます。特に地方都市。
空き家が多くなると、管理しきれなくなって壊れたり物騒だったりいろいろ問題にならないように、調査したり利活用を進めましょうという話。
【みわ】中標津も空き家多いんですか。
【町長】中標津は少ない方ですね。そして、程度のいい空き家は売り物件として空くに売れちゃうんだって。でも、そうじゃない空き家もあるから、そういうのは適切に管理しなくちゃならない。壊したりも含めて。
【みわ】中標津ってまだ家が立ちますものね。
【町長】以前から思ってるのは、空き家を民泊化して、観光利用できないかなと思ってるんですが・・・
中標津って空港あるでしょ、買い物便利だし、車で1時間半圏内には国立公園や観光地あるし道路状況もいいから。空き家利用って面白いのではないかなと思ったのですが、いい空き家はみんな売れちゃう、ホテルは稼働率高いし、なかなかうまくいかない。
【みわ】人を集める事業ですね、これも人口対策につながっているんですよね。
【町長】実現できればね。観光地ではないけれど、十分拠点にはなるはず。
【みわ】観光については先月も、人を呼ぶ観光、当たり前ですけと。地域のお祭りをもっと観光的にとおっしゃってました。
人の交流を増やすことは人口減少対策になると、お金使ってもらうことですね。
【町長】全くその通り。
産業や建設予算などもあるのですが、継続的な事業が多いので資料を見てください。
額的にはほぼいつも通りですね、中学校改築の分が減りましたけど。
そのほかにも、いろいろなことしますが、全部は話しきれないので、お許しください。
【みわ】こうした全体的は、何を見るとわかるのでしょうか。
【町長】議会の時に予算資料で主要施策の説明って配布してるのですが、とりあえずあれが手っ取り早いんだけど。住民の皆さんには町のHPで「よくわかる今年の中標津」ってのが5月くらいにアップされますのでそちらをご覧ください。
【みわ】イロイロありがとうございました。
今年は8月に町長・町議選挙がありますが、暫定予算じゃなくって通年予算と。
【町長】まぁ任期が9月末ですから半年過ぎますし、大プロジェクト抱えているわけでもないので、前回もそうでしたが停滞しない方が大切かなと思いますね。
【みわ】なるほど、2回にわたって中標津の新年度予算についてお話しいただきました。
【中標津論】
西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、
趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。
毎月第1月曜日12時台本放送、翌火曜日7時台に再放送