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  1. 中標津論~20年後の中標津を考える。その2

中標津論~20年後の中標津を考える。その2

<文字起こし記事>

【みわ】「中標津論」のコーナーです。

今日はどのようなお話でしょうか

【町長】今回も20年後の中標津を考えるですね。

【みわ】先月と話題ですので、その2ですね。

【町長】はい、この1か月の間に、いい話がありまして、それを軸としたお話をしようと思います。

【みわ】どんなお話でしょうか。

【町長】一つは、地域活性化伝道師という制度というか、その方の公演がありました。

20年後を考えるまちづくりに興味を示されて、お会いして話をしましたところ、さらに興味が増したようで、講演の機会を作ることができました。

【みわ】地域活性化伝道師ですか、少しいかめしいというかふるってるというか。

なんかやってくれそうな感じしますねぇ。

【町長】話の内容としては、一般論なんだけど、確認できたこともあったりしてよかったと思いました。

20年後を考えるメンバーにも参加してもらいましたし、刺激になったと思います。

【みわ】具体的にはどんなところが、でしょうか。

【町長】前々回かな、もっと前?20代から40代にかけて人口の社会減が進んでいる、さらに女性のほうが多く減少している。と報告しました。

【みわ】はい、大変ショックでした。

【町長】あれって、全国的な傾向なんだそうです。中標津だけじゃないってことがわかりました。

【みわ】ということは、原因もあるということですね。

【町長】はい、高校卒業して進学して帰ってこないとか。働く場所が少ないとか、給料が安い、刺激・遊ぶ場所が少ないなど。なのですが。

その働く場所がない、という中でも希望する職種が少ない、ということですね。

想像できます?

【みわ】希望する職種ですか?

【町長】平たく言えば、都会にあって田舎にない職種、少ない職種。たくさんありますね。

【みわ】なんでしょう?

【町長】みわさんの職業は?

【みわ】FMラジオ局の職員?

【町長】そういう職業って?

【みわ】なんていうかって、あまり地方にはない都会的な仕事?

【町長】まあ、一般的にはクリエイティブ、創造的なお仕事系ですよね。

【みわ】そういった仕事は確かに少ない。町長もクリエイティブな仕事?

【町長】そういう面も確かにありますが、全部ではない、あまりクリエイティブな仕事とは言われませんね。政治家という方はいらっしゃいますが。

でね、女性も大学行くじゃない、普通に、男性と変わらす。仕事の選択もそうなんですよ。

いろんなことしたい人が増えるのは、こんだけ情報があふれていれば当然ですね。

職種でいえば都会のほうが多いのに決まってる。男と一緒にバリバリ働く。

【みわ】職へのあこがれは女性のほうが強いのかもしれないですね。

あとは、やはり刺激ですかねぇ。

【町長】中標津は頑張ってるほうだと思うんだけとねぇ。でも札幌には勝てない。

札幌は東京に勝てない。

一極集中もコロナの影響で少し陰りが見え始めたらしいですが。

【みわ】そのあたりはどうなんでしょうか、よく言われるテレワークとかワーケーションとか。希望はないのでしょうか。

【町長】パソコン上での仕事、週に1回か2回の出勤で、環境のいい田舎暮らしする。ってやつ、テレワーク。

全く職場に行かないとか、月に1回行きゃあいいぐらいだったら。東京の人が中標津へとか札幌から中標津へっなねかもしれないけど、さすがに飛行機で行かなきゃならない距離ってのは、テレワーク対象じゃない感じがします。

【みわ】東京だったら群馬とか静岡とかせいぜい山梨、長野。

【町長】群馬や静岡は普通に通ってる人いるでしょ。でもそんなところ。

札幌あたりは通勤に1時間以上かけてる人って少ないんじゃないかなぁ。岩見沢、恵庭、小樽、石狩あたりでしょ。テレワークできても札幌は住みやすいから地方にすく人少ないんじゃないかねぇ。

【みわ】テレワーク効果はあまりないという結論でしょうか。

【町長】都市周辺ならはあるかもしれないけど、ここまで遠いと、ちょっと・・かな。

【みわ】もう一つのワーケーションはどうなんでしょうか。

【町長】ワーケーションね、ワーク=働く、とバケーションの造語。

涼しい北海道で2週間とか1か月とかテレワークして、家族と休暇楽しむ、これは割と現実的だと思いますね。

以前も言いましたが、移住じゃなくてお試し暮らしとか二地域居住とかの部類。

人口増加じゃなくて、交流人口増と経済効果、これは結構現実味ありますね。

【みわ】空港ありますし、買い物便利だし、観光地にぐるっと囲まれてるし。道路事情いいからドライブ楽しいし。

課題は何でしょうか。

【町長】受け入れる体制づくり、特に住宅というか部屋でしょうね。長期間過ごすのならホテルじゃなくて自炊できる方が楽しい。ホテルは観光地に行って止まればいいんですね。

あとはPRの仕方。

【みわ】なるほど、結構期待できそうですね。

【町長】こういうのって、国が言ってるからみんな知ってるしみんなやろうとする。

同じことするんじゃなくって何かすこと変わった風に特徴づくり必要ですね。

【みわ】何かしようとするとなれば、頭使わなきゃならせない。

クリエイティブな仕事じゃないですか!女性に人気の。

【町長】その通りですが、そこにほら収入が付いてこないと。そこの結びつきが重要。

この手の課題って、行政主導でやってるでしょ。民間事業にうまく結びつけないと、と思います。貸家の事業では、空き家対策と一致する部分があるので、そんなことも考えられます。

【みわ】民間事業の活用、形にするまで大変かもしれませんが、道が見える感じがします。

【町長】その、道が見えるって大切なんだよね。やり方、手順が想像できるってことじゃない。仕事の第一歩はそこなんだよ。見える、気が付くこと。

【みわ】こういうのって、都会にいると企業たくさんあるし、だれか手を出しそうな感じしますけど、田舎のビジネスチャンスじゃないですか。早い者勝ち。

【町長】そうだけど、なかなかねぇほら。観光分野って。

【みわ】企業と提携するって方法はないのでしょうか。

【町長】それなかなかいいと思う。クリエイティブですねぇ。

ハナでやったら?定款に入ってるでしょ観光分野って。

【みわ】社長に言ってみてください。

【町長】そこは、みわさんの活動分野で。ぜひ。

まっ、押し付け合いしても始まりませんけど、いい案だと思います。

過去にもそういうことしたいと言ってた企業ありました。確か。

行政取り組みでも実例作って、民間に引き継ぐ、安心感は大切ですから。

【みわ】取り組みの方向性が見えたようですね。

人口問題ですが、女性の減少についての解決策はあるのでしょうか。

【町長】やはりなかなか難しい、というのが現実ですね。

じゃあ黙って見てるのか、というのもなんかさえない。どういうことしたら効果あるかなってのを考えなくちゃなりません。そこを今やってるんですね。

現状把握、問題提起、解決策模索提案と。

そういえば、町でアンケートやってて、定住志向って項目あります。こないだ、道新の記事で札幌市民の定住志向たかいって出てました。

人集めてる札幌がこうじゃ、田舎は大変。

そのあとの記事に、北海道と札幌は全道の人口減少してる地域のためにどうすべきかというのがあって、北海道は札幌市のことを考えると問題視しずらい、札幌市は北海道の仕事でしょって言ってるって。

【みわ】あーなんかわかります。オール北海道意識が作られていない。

札幌から来る人単身赴任者多いですもね。

【町長】そう、単身赴任ってねやはりよくない。

家族いないから軸足が、今住んでる地域の心配と遠い家族の心配、両方必要だから、早く帰りたいと思ってる人多いんじゃないかとおもう。

【みわ】中標津の単身者って、結構楽しんでいるようですよ、中チョン族ってグループありますよね。札幌帰っても飲み会してるって聞いてます。

そういう集まりって大切なんじゃありません。

【町長】それはいえてますけど、根本解決になってないきがする。

北海道広いから転勤大変、地方に長くいて札幌に転勤って逆にすればいいと思いまして、道職員のホームグランド制を提案したことあります。

北海道をいくつかの圏域に分けて、40年のうち2/3はその地域にいる。そうすると愛着も家族も同じレベルになる。

【みわ】面白そうですが、それはそれで問題点ありそうな気もします。

【町長】多分あるでしょうねぇ。でもそのくらい大胆に行わないと一極集中って変わらなと思う。あとひつようなのは、拠点をたくさん作ることだね。

いくら道路事情がよくても毎日100キロ通うのは無理だから、半径50キロ程度に医療や教育、買い物なんかをある程度集約しておく。

【みわ】一極集中ってある種必要なのだけど、大規模なのと中規模なのと小規模とそれぞれあるのがいい、理想形でしょうか。

【町長】そう思う。連係プレーも必要だし、そうしないともっと厳しくなると思う。