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  1. 中標津論~第7期総合計画について

中標津論~第7期総合計画について

<文字起こし記事>

【みわ】「中標津論」のコーナーです。

今日はどのようなお話でしょうか

【町長】きょうは、第7期中標津総合計画についてお話ししようと思います。

【みわ】たしか、9月の臨時議会で承認されました。半年遅れだったとか。

【町長】そうですね、本来ですと昨年度中に完成するはずでしたが、コロナ感染症で、

会議の開催がままならず、遅れてしまいました。が、まずは完成して良かったと。

【みわ】どんな計画になったのでしょうか。第6期の計画と比べてどのように変わったのでしょう。

【町長】まずは名称、今までは総合発展計画となってましたが、今回からは発展がとれて、総合計画となりました。

【みわ】それはなぜでしょう、やはり人口減少のせいでしょうか。

【町長】それはあると思いますね。

前回も、もう人口って増えないんじゃないの、という議論ありましたから。

25000人というのも、少し背伸び気味だったかと。

なので、発展、発展って、少し違和感あったのかもしれませんね、なんとなく。

イケイケの時代じゃないでしょって感じでしょうか。

かといって、前回の計画時に、人口減少時代を見据えた行政を考えられたかというとそうでもない。

【みわ】じゃあ今回初めて人口減少時代を意識したわけですね。

【町長】そう。10年後、2030年の人口を22000人に推定したんですよ。

10年前の2011年には2021年の人口を25000人。一時的には24300人ぐらいまでなりましたが、実際は2021年には23000人になり、それよりさらに1000人少なくなる推定です。

【みわ】実際の人口減少の推移というか、減り方はそんなものなのでしょうか。

22000人は町の希望的推計というか願望的推計。こうありたいと。

対して人口問題研究所は21800人。

【みわ】あまり違わないじゃないですか。いい、数字ですよ、きっと。

【町長】だといいんだけどね。数字としてはいいのかもしれないけど、もっと厳しくなるかもしれない。

【みわ】どういうことですか?

【町長】人口のピークは2010年から2015年ころなんだけど、生産年齢人口のピークは2005年ころだし、年少人口にあってはなんと1980年。

【みわ】少子高齢化はじわじわ進んでいたということですね。そしてさらに続く。

【町長】そういうことですね。それが、将来の労働力不足につながるんですね。

【みわ】そういうことも総合計画の中で、対策について書かれているんですか?

【町長】明快な対策としては書かれていない。けど、女性の社会進出だとか、担い手不測の解消という感じで触れてる、なかなか難しい課題です。

たぶん10年後にはさらに大きな問題になってるので、この間というのは対策をしっかり立てる期間だと思います。

【みわ】どこの町も人口減少ですからね。大変です。

【町長】女性の社会進出、活躍はさらに重要になります。

【みわ】第6期の計画では、「空と緑の交流拠点~中標津~あつまつまち・つながるまち・ひろがるまち」とありますが、まずここはどう変化したのでしょうか。

【町長】私、このフレーズ好きでした。ピッタリ言い当ててる感じがして。

今回は、「空とみどりが人をつないでいくまち~中標津~住みたいまち・住み続けたいまち」

【みわ】かなり似ているような、言葉を置き換えたというか。

【町長】そうですね、前回がぴったりしてたのであまり変えられなかったのでしょうね。

この後にも「つながる」というキーワードがあって。人や周りの町とのつながりを意識してます。

【みわ】やはり中標津は周辺の中心地、ということもあるので、こういういい方になるのでしょうね。わかりますよ、私。

【町長】ご理解いただきましてありがとうございます。

【みわ】さらに変わったところなどはいかがでしょうか。

【町長】新しい視点として、SDGsの考え方。

サスティナブル、ディベロップメント、ゴールズ 持続可能な開発目標というやつですね。

17の目標169の取り組みというのを、総合計画とリンクさせる。

たぶんどこでもやってると思います。

【みわ】例えばどんな目標ですか。

【町長】貧困をなくそう、とか、質の高い教育をみんなに、とか、ジェンダー平等を実現しよう、とか、気候変動に具体的な対策を、とか。17あります。

【みわ】169の具体的な取り組みを紹介してください。

【町長】たとえば、太陽光発電をすることは化石燃料発電を減らし、二酸化炭素を減らすから気候変動対策になる、とか。

プラゴミの海洋汚染もそうですね、買い物袋少なくなってマイバッグになったでしょ。

また、貧困や飢餓は日本にはあまり関係がないようだけど、世界の中にはまだまだそういうことで困っている国もありますので、そういうところへの間接・直接支援とかね。

ざっくりですが、世界が良くなるためにみんなで協力し合いましょう。

そのために意識して取り組みを進めましょう、ということですね。

【みわ】その項目が総合計画の施策と連動してるということですか。

【町長】そうですね。

【みわ】新しく加わったのはほかにもありますか。

【町長】今動いているものの中に、外国人の日本語学校やさらにその先の専門学校などがあります。

新しい動きですね、人口減少や労働力不足が進む中にあってとても重要です。

人口減少下でありながら、プラスの要素もあるわけでして、こういったことをしっかり応援して確実なものにすることが大切です。

【みわ】なかなか難しいのではないでしょうか。

【町長】そりゃあそうです、すべてがうまくいくとは限りませんが、でも、チャレンジしていかないと、ですね。

それと、交流人口の考え方ですね。

関係人口、交流人口というとなんとなく観光や地域振興的でしょ。

【みわ】そんな感じします。違うんですか。

【町長】例えば、仕事で来る人だってお酒飲んだりする。スポーツで集まる人も同じ。

ってことは、との職場にだって関係してるということですね。

仕事の関係で全道の大会があれば、泊まるし食べるしでしょ。

そういうのが一つ一つ経済効果につながる。

つまり、職場を限定するのではなく、横断的に考えて行動し情報共有することが大切だし、そう思って来ていただくこと、交流人口の増加を。という考え方。

【みわ】横断的ですか、なるほど。

【町長】それと、いつも言ってることだけど、周りの町との連携ですね。仕事にしてもイベントにしても協力し合って効果を高めること。特に観光などは大切です。

【みわ】まさしく、つながりですね。

【町長】そう、それです。中標津はやはり、いろんな分野で小さくても核でありたい。

そのことが管内的な住みやすさになるし、地域の一次産業の支えにもなる。

【みわ】10年たつといろいろ変化があるんですね。

光ファイバーの敷設もやってますし、今はコロナ感染症で世の中、いろいろ大変ですしね。

【町長】計画作るのにアンケートしたり、町づくり町民会議で議論したり、いろいろやってもらってまして。

その中で、前10年間の重要度や満足度を調べる項目がありまして、例えば重要なんだけど満足度が低いのは医療とか、今必死に頑張ってるでしょ。今アンケートしたらもっと変わってると思いますけど。

あと、道路整備。それと公共交通はそんなに重要度は高くないけど、満足度は低い。

重要度が高くて満足度も高いのは、消防機能と上下水道。あと子育て支援。

それと、毎年のアンケートなので、施策による町民意識の変化もわかりますね。

防災意識は高くなってるとか。

いろいろわかるので参考になります。

【みわ】結構細かくやってんですねぇ。

そういうのを見ながら、施策作ったり、事業化したり。

【町長】住民の意識とか考え方って、一番大事ですよ。

あとはそれを支える財政ですね。これがなかなか大変でして。

【みわ】確か町長以下、幹部の皆さんの給料カットしてますよね。

【町長】はい、不本意ながら。

【みわ】いつまでの予定ですか。

【町長】それを言われると辛いのですが、1年でも早くという気持ちです。

やはりよろしくない。

【みわ】たしか、町立病院の経営改善がもともとの原因でしたが、そちらはどうなのでしょうか。

【町長】おかげさまでというか、病院スタッフはものすごく頑張ってまして、何とかなってきてはいますが、まだ途中。改善を始めて2年目ですから、もう少しかかります。

全体の財政に関していえば、長いスパンで見ると、増加しているのは、やはり社会福祉系の経費ですね介護とか。

そのほかの経費はほぼ変わってないといっていい。

【みわ】そうですか、不思議な感じしますが。わかる感じもします。

介護や福祉が充実しているは事実ですから。

【町長】将来的にみて、予算をどう配分して使うかはなかなか難しい。

国の財政だって、いつまでもこんな感じだとは思えないし、まとめ方を考えていかないと、

ならないと思います。

【みわ】町長って仕事、本当に苦労が多くて大変ですね。ちゃんと寝れてます。

【町長】それは大丈夫ですね、妻からも「あんたはいつでもどこでも寝れる」といわれますので。7時間睡眠保ってます。

【みわ】難しい課題とかあっても大丈夫ですか。

【町長】そういう時は、やはり、少しは悩んだりして。でも、それはみんなそうでしょ。

【みわ】町長の場合とは少し違うと思いますけど。

町長、体調崩さないように頑張ってください。