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  1. 中標津論 ~ 2023年抱負

中標津論 ~ 2023年抱負

(文字お越し記事)

【みわ】2023年も明けまして、今日はどのようなお話でしょうか

【町長】そうですねぇ、年明けですので今年の抱負です。

【みわ】一年の計は元旦にあり、ということでよろしくお願いします。

ではまず昨年の振り返りからお願いします。

【町長】どんな年だったかというと、やはり、コロナ感染症に振り回されつつ過ぎた1年でしたね、年明けましたから一昨々年、3年前ですよ、すでに。まだ戦っています。

年末に町民の感染率を調べました。大体15%くらいのようです。

諸外国から見るとかなり低い、あとワクチン接種率との関係、これがどうなるのかです。

一説によると、無症状の患者が相当数いて実際の感染者数は倍以上いるとか。

【みわ】私も町長もお互いに感染することもなく過ごしてますが、心掛けていることはありますか。

【町長】やはり、屋内で長時間マスクをせずに、不特定多数との飲食はなるべくしないようにはしてますね。飲食しても、衝立あるとかね。

【みわ】あの衝立って邪魔ですよねぇ。仕方ないとは思うけど、話が聞こえずについ声が大きくなってしまう。黙食もつまらないし。イライラしませんか?

【町長】国もそろそろ分類を2から5へという話も出始めてますね。まだ少し感染率が高い感じがします。

【みわ】でも、屋外などうまく付き合えばイベント開催できるし、北海道は広いから外のイベントしてほしいですね。

【町長】そうだね、北海道は外のイベント盛んだから、盛り上がってほしいと思います。大切なことです。

そういえば、11月になってから訃報が届きました。

6代目の町長、新出實さんが10月にお亡くなりになりました。

【みわ】確か、もともとは根室振興局の局長さんだった方とか。

【町長】当時は根室支庁長。その後旭川市の助役だったと聞いております。

そして、中標津町長となりました。

激しい選挙戦で100票の差がなかったと記憶しておりますね。

【みわ】どんな方だったんでしょうか?。

【町長】道庁にお勤めだったので、支庁長ですから、それなりのポジションの方。

町長時代は、今の新病院建設にご尽力されました。運動公園もそうですね。

東方沖地震がありまして、復興。広域の廃棄物処理施設設置ですか、羅臼との合併議論もありました。

人口が増えている時代ですので結構動きのある時代ですね。重要なインフラの設置など手掛けております。

【みわ】そういうのって町長が、エイッて決めるんですか。

【町長】そういう人もいるかもしれないけど、だいたい時代の流れ的に必要な施設だとか、町民要望が多いとかでしょうね。

町長は俺はこれが欲しいって作ったというのはあまり聞かないね。あるかもしれないけど。

【みわ】トップダウンというやつですね。

【町長】そうもいいますね。

新出町長のころは流れに沿って的確に施策展開した。そういった時代だった。

一つの大切な時代を担っていただきました。感謝し、併せてご冥福をお祈りいたします。

【みわ】ところで西村町長はトップダウン派ですか。

【町長】トップダウンの反対はボトムアップと言いまして、日本人はこちらの構造の方が得意のようだと、聞いたことがあります。

逆に欧米はトップダウンが好きみたい。

日本て、その方が動きやすいんでしょうね。なので、私としては優秀な職員がたくさんいた方がいいと思ってる。

そういう職員と常日頃議論して考え方などをお知らせしたり、考えてもらったり。

そうやって政策展開していくのだと思ってます。

職員は心の中では、またわがまま言ってる、と思っているかもしれないけどね。

【みわ】職員から反対されることってあるんですか。

【町長】それはだめですね、とは直接言わないけど、なんとなくノリが悪い感じを見せる。

そうだと、そっか、まだ詰めが甘いなっと思って流したり。

職員が真剣に聞いててくれると、ああ、いけるなとか。

【みわ】優しいんですね。もっと強引かと思ってましたけど。

【町長】そうかなぁ。でも、議論しているときは、根拠とか成果ってのはしつこく聞いたり言ったりしますね。職員がどういう目的で仕事してるかってことを自覚してほしいからね。

やっぱ職員が自ら、仕事に対して自信持つことや、喜びを持つことは大切だと思ってます。

【みわ】やはり、なかなか大変なんですね。西村町長って結構理詰めな感じしますから、職員も突っ込まれると大変なんじゃないでしょうか。

【町長】それは、もう皆さんわかってる。

そういうこと振られるの覚悟で来てねって最初から言ってある。

【みわ】職員を育ててる。決していじめてはいない。

【町長】そりゃもう、考える職員、発想する職員になってほしい。

【みわ】去年の町の特徴的な出来事ってなんでしたか。

【町長】いっつもコロナの話してましたからねぇ。予算もコロナ対策多かったし。

最後は酪農対策まで行きました。

いい話題としては、町内全域に光回線が届きました。農業にとっても回線がない地域に住んでる方にとっても、大変喜ばれました。

あとは建設ラッシュの話ですねぇ。

労働金庫が移転新築、すぐそばに生産連ビルが工事中、今年完成。そのあとにJA中標津の事務所も予定されてますので東7条の風景が大きく変わりますね。

そのほかには年末にドラックストアが開店、そのすく向かいに宗教団体の施設が今年着工。

東小学校の南側には岩谷学園の専門学校が令和6年開校目指して着工するでしょ。

その斜め向かいでは広陵中学校が改修中。

コンテナホテルも開業しましたし、計根別では明治乳業が移転新築中ですね。

【みわ】今聞いただけでもすっごい数ですね。水面下の話というのもあるのでしょうか。

【町長】噂はあるよね。回転寿司だとかは私も聞きました。あくまでも噂です。

ほかにも出店希望があるという、ハナシはありますけどね。

バイパス沿いも土地埋まってきましたし。

でも、中標津は商業集積が高いので、さらに高めるということは、集まる町中標津にとっても大切なことだと思ってます。

【みわ】そういうのは人口減少対策にも関係すると、いつも町長言ってますよね。

【町長】ありがとう、まさしくその通りですね。

中標津の利便性というのは、町民だけじゃなくって、周辺の皆さんにとってもとても大切なんですね。

この地域って一次産業のポテンシャルすごく高い。生産する地域、ってことはお金を生む地域。それを使ったり回したりすることはとても大切で必要なこと。

住んでる場所でそれができないと、住みにくい地域になりかねない。

【みわ】中標津のポジションとても大切なんですね。

そういうのも継続させるというのは、これからも西村町長の重要政策の一つですか。

【町長】そうですね、大変重要。

いつも言ってる住みやすさNO1のまち、というのはそこも意識してます。

商業的要素を持って集まる町にするというのありますが、ほかにも観光とか食とかいろいろあります。

【みわ】では、観光についてお聞きしますが、こちらも常々発言されてる広域観光について、どうなんでしょうか、連携はうまく取れているのでしょうか。

【町長】観光の広域連携というのは、もともとこの地域には強力・強大な観光地がない。

阿寒やウトロのような宿泊キャパもない、ネームバリューも当然劣る。

要するに単独では太刀打ちできない、じゃどうするの、ということなんだけど、それぞれの市・町にはそこそこいいものがある、なのでまとめて地域を売り込めば、滞留時間が長くなる、すると、食事もするでしょ、場合によっては泊まるでしょ、と連係プレーによる相乗効果を期待することなんですね。

【みわ】一つのまちでこれをやろうとすると滞留時間というか間が持たない。のが悩みだったのを解決するにはこの方法だったわけですね。

【町長】その通り。

【みわ】その取り組みの成果というのはどうなんでしょうか。

【町長】意識としては、各市町それなりに持っているとは思ってます。

実際に羅臼のホエールウオッチングとか野付湾の氷平線とか、新しい取り組みもできましたし、じゃあ売り込みはとか、実際のコース設定とかになるともう少し時間が必要かな。

【みわ】やはりなかなか難しいところもあるわけですね。

【町長】そう。特にねコロナの影響でプロモーションとかボロボロだったし、去年の夏ぐらいかな、少し人が動き始めたのは。でまたすぐに冷えたし。海外客全くなしでしたし。

【みわ】そうですよね、コロナで観光関係は冷え冷えとしてましたからね。

【町長】今考えてるのは、中標津町って周辺観光地の真ん中にあるじゃない、知床世界遺産、阿寒、摩周、川湯、釧路湿原、野付半島、納沙布岬、だいたい2時間以内でしょ。

日帰りコースで設定できるので、リゾート基地にならないかなぁと思ってます。

【みわ】なるほど、好立地を生かした考え方ですね。でも、宿泊施設はどうするのでしょうか。

【町長】リゾートイメージだと、そんなホテルもあるといいけど、空き家利用も一つの手かなと思ってる。それなりに改修は必要だけど、1週間以上楽しむのなら1ルームのホテルよりも複数部屋があってキッチンが付いている方が色々楽しめるのではないかと思うのですね。

【みわ】最近は空き家の数も増えつつありますし、有効利用ですね。

【町長】そう、一つの案ですね。

町内では昔のユースホステルのような、現代版があるし、住むことと、仕事もしつつ、楽しみもね。ワーケーション、ワークとバケーション。

【みわ】やはり、交流人口を増やすための方策ですね。

いろんな抽斗を使って、あの手この手で盛り上がりを作ろうということですね。

とても楽しそうな取り組みになることを期待します。


【中標津論】

西村中標津町長をお迎えして、町政などの真面目なお話から、

趣味やおすすめ情報などざっくばらんにお話を伺います。

毎月第1月曜日12時台本放送、翌火曜日7時台に再放送(今月は年始のため第2週に放送)