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  1. 中標津論 ~年始に思うこと

中標津論 ~年始に思うこと

<文字起こし記事>

【みわ】西村町長あけましておめでとうございます。

【町長】あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

と、気分良くスタートしたいのですが、能登地方で大きな地震があり大きな被害がありました。被災された方にお見舞いを申し上げます。

【みわ】そうですね、まだ混乱している状態だと思いますが、一日も早く復興していただきたいと思います。

で、年明け一発目、今日はどのようなお話でしょうか。

【町長】新年なので、思うこと、これってどーなんだ。について

【みわ】これってどーなんだって、どうーなんですか。

【町長】1年を振り返って、いろんなことがあったでしょ、そのことについてどう思ったかなど。

【みわ】例えば?

【町長】例えば、牛乳の生産調整があったでしょ。あれって過去にもあった。

なんで繰り返すのかと。

【みわ】需要よりも供給が多すぎるからですよね。

【町長】全くその通りなのですが、今回は拡大事業があり投資も行っていたので、農家は痛い。借金してるから、返すためには搾らなきゃならない。それに待ったをかけられたらたまったものじゃない。

【みわ】農家さんがおっしゃってたのを聞いたことがあります。

多分投資の額も大きかったから大変じゃなかったかと。

【町長】そう、、借金に関しては先延ばしするなどの対策もあったけどね。

その前に、原因は何かというと、脱脂粉乳の在庫が増えたということだったでしょ。

【みわ】はい、そうでした。なんで余ったんですか。

【町長】脱脂粉乳ってお菓子やヨーグルトなどに多く使われるんですね。

コロナ感染症で学校休みになって牛乳余る。外国人観光客激減、国内旅行も減り、外食産業が落ち込むと脱脂粉乳が使われない、だぶつく、生産調整となるのですね。

バターや脱脂粉は保存がきくので、調整製品なんだけど限界はある。

【みわ】割とわかりやすいんですね。でも、その有効な対策がなかった。

【町長】そーなんですよ。生産調整は簡単、需要と供給のバランスとるんだから。

でも、農家や周辺産業に与える影響は大きい。

【みわ】私、思うんですけど、乳製品て輸入してるじゃないですか、チーズとか。こういう時に輸入を減らして国内産使えばいんじゃないかと。差額を補助金にするとか方法はあったんじゃないんですかね。

【町長】いいねぇ。を三つくらいあげたい。例えばそんな方法とか、他にも外国人が来ないなら外国に売るとか、もしくはプレゼントするとかあったような気がするんだけど、どれもしてない。

他にも、農業生産物って保険があるんだよね、牛本体にはあるんだけど、牛乳ってないのかとか。

こういう時の場合を考えておくことも大切だろうと。思いました。

【みわ】具体的になるんでしょうか。

【町長】調べたり聞いたりしてもなんかふわっともやっとしてる感じがするんだねぇなぜかこれが。

【みわ】どこかの誰かがなんか触れられたくないようなことなんでしょうか。

【町長】もしかしたらそうかもしれない。

【みわ】そもそも誰も考えてなかったとか。

【町長】コロナは突発的なでき事でしたから、それはあるかもしれない。

【みわ】そのほかにはどうですか。

【町長】気が付いたら日本の賃金て世界の中では安いほうだった。てのがあったでしょ。

【みわ】そうです、ありました。えっそうなのって感じしましたが。

アメリカじゃマックのダブルバーガー何千円もするって。

これって、今に始まったことじゃないですよね、なんで今頃になって急に出たんでしようか。

【町長】なぜなんでしょーねぇ、だまってたんでしょうねぇきっと。

日本て、政府などのしかるべきところが発表しないと情報として統一されない傾向があるんですかねぇ。

あんな数字はある日突然そうなるんじゃなくって、じわじわなってたはずなのに、誰も知らなかったわけじゃないと思いましたが。

【みわ】自覚ありました?

【町長】職員の時に20年くらい給料って上がらなくて、やれやれと思ってましたが、海外旅行してもね、そんなに気にはならなかったんだけどね。日本の物価も安かったからかなぁ。

【みわ】もしかして円安が大きいんですかねぇ。

1ドル100円時代から今や150円とか言ってますから、1.5倍になってますねぇ。

【町長】生産物って自国で完結できるものってほぼありませんから、燃料なんかほぼ100パーセント輸入でしょ、石油製品もそうだから、物価やすいってのは給料安くしてたから何とかなってたんでしょうけど、ここにきて資材単価高騰で円安で物価が上がってくると、当然生活苦しくなってくる。今や賃上げのラッシュ。

【みわ】私のお給料もあがってほしい。

【町長】なんか切実だねぇ。

【みわ】とても切実です。町の委託費上げてください。

【町長】まずい方向へ行きそうなので話題変えよう。

北海道エアシステムが10月下旬に丘珠便を就航しました。

【みわ】結果はうまくいったんですか。

【町長】11月はHACの搭乗率70%、ANAも65%と前年を上回りました。

【みわ】すごいじゃないですか、力ありますねぇ。

【町長】別に僕の力じゃないけどね、考えられるのは、まっ推測ですが、丘珠ファンが戻ってきたということですね。

丘珠空港からは釧路や女満別にも運航してるので、距離的に中間にいる人たちの選択肢が増えるじゃない、その人たちを呼び込んだかなとかね、駐車料金無料だし。

【みわ】そういえば、空港の駐車場が満杯で、旧滑走路のほうにも止めてるという話を聞きましたが。すごいですねぇ。

【町長】嬉しい悲鳴というか、駐車場拡幅の話も出てます。

そうしないとイベントの時困るし。

【みわ】それは楽しみですね、どんどんお客さん増えるといいですねぇ。

【町長】もちろんなんですが、スタッフの皆さんが大変になるのですね、空港が小さいのでそういう課題もあります。1日6便というのはなかなかの数です。

頑張ってますよ。

【みわ】人口減少問題はいかがですか。

【町長】人口現象に関しては今のところ有効な対策はありません、というか、一つの町で対策できる課題じゃない。国全体の課題ですね。

世帯収入とか、地域の利便性とか、住みやすさとか、いろんなことが関係してる。

【みわ】町長はどれが一番関係してると思いますか。

【町長】一言で言うと、女性の活躍が一番かな、そのほかにもいろいろあるけどね。

【みわ】なんでそう思うんですか。

【町長】子供産むのは女性じゃない。今は男も女も大学でる迄はほぼ一緒、そのあと就職するでしょ。それから男女で差が付きやすい世の中なんだよね、日本は。

子供出来ると給料下がったり、キャリア形成が遅れたり、なんか罰ゲームみたいになってくると、そりゃあ面白くないでしょ。やっと男が育児休暇って推進してるくらいだから。

そのあたりが改善されないと、子供少ないまんま推移するんじゃないかなぁ、と思います。

【みわ】なんとなく女がやるもんだと思っていたことが、実はそれが課題だったということですね。

【町長】そういうの沢山あるでしょ今でも。男優位の世界を変えなきゃならない。

【みわ】隗より始めよ、ですか。

【町長】いたいなぁ。当たってるだけに。

【みわ】中標津はお店が出店したり、専門学校が開校したり、大手乳業明治の移転など明るいニュースも多いと思います、いかがですか。

【町長】そうですね、中標津は人が集まる町でして、商業ベースで言えば小売りは町村ではトップでして、道東と言われる十勝、オホーツク、釧根では4番目の規模です。

【みわ】4番目?

【町長】そ、4番目。

【みわ】釧路、帯広、北見の次ってことですか?

【町長】順位としては帯広が上だけど、その次4番目。

すごいでしょ。道内でも19場目なんですよ。

【みわ】中標津すごーい。そんな町なんですね。

【町長】民間の方々が頑張った成果ですし、行政がわとしては当然それを理解したうえで、いろんなこと考えなくちゃならないんですね。

【みわ】例えばどんなことですか。

【町長】人が交流するわけだから、交通の利便性でしょ、空も陸も。

イベントや宿泊や、間接的には医療もそうだし、関係性を考えていくわけですよ。

【みわ】町長がよくお話してる食もそうですね。

【町長】そう、仕事できたり、買い物したりすると当然、食、食べることがついて回る。

これ結構重要だと思うんですね。食べるものうまいとか楽しいって。

【みわ】はい、大切だと思います。中標津って結構いい線いってると思いますよ。

【町長】僕もそう思うんだけど、中標津に食べに行こうという話はまだまだ少ない。

【みわ】そこまで追求するんですか。

【町長】個別店ではちらほらでてきてる。それを更にと思ってます。

【みわ】どう仕掛けていくんですか。

【町長】いろんな事やってる。旬の食材もそうだし、とにかくいろんな花火上げる訳ですよ。

展開を考えるようにしたいですね。

外国人人材も重要ですし、観光振興も。頭の中いっぱいです。

【みわ】やんなきゃならないこといっぱいですね。また1年頑張ってください。

 

 

<町長の一品>

【みわ】町長の一品、町長の趣味など身近なお話をしていただきます。

今日はどんなお話ですか。

【町長】ホテルにオークラについて

実は11月に中標津の乳製品売り込みに、ホテルオークラに行ってきました。

そこで総料理長とあった時のお話なんですが、たまたまシカ肉の話になりまして、その方が言うには、鹿肉フェアをすると大勢の方が食べてくれるのだけど、普段、牛や豚と一緒においておくとあまり出ないんだそうです。

【みわ】なんか深そうな話ですね。

【町長】まっでも、その方中国料理の方で、ロースなどのいい肉はフレンチなどに利用されて、中国料理に回ってくるのはモモが多いって、なので鹿肉の青椒肉絲などがいい、それもモモでも使える部分は決まっているとお話しされてました。

【みわ】一流のシェフがおっしゃることですから、参考になったんじゃありません。

【町長】もちろん、もっと話聞きたかったんですけど、乳製品の売り込みでしたから。

【みわ】で、肝心の乳製品はいかがでした?

【町長】後日、連絡がありまして、使ってくれるとのことでした。

【みわ】それってすごいことですよね。何が使われるんですか。

【町長】まず、牛乳。NA2ミルクね。もう一つ ラ・レトリヨーグルトドリンク、すばらしい。

【みわ】それは楽しみですねぇ。行かなくっちゃ。

【町長】ここでもイロイロ話を聞きまして、中標津牛乳ね、我々にとっては風味、味申し分ないと思ってるじゃない。

これがいろいろあるんだねぇ。味が濃すぎる、野性味強すぎると感じるお客さんがいるって。

【みわ】えーそうなんですか。

【町長】私らにしてみたらそんなこと言われるの初めてだし、あの味を野性味というか、と思うのですが、さすが客商売、お客さんが喜んでいくらですよ。

一方的な思い込みはいけないのですね。

【みわ】好きだというお客さんにだけ飲んでもらえればいい、と思うのは、スーパーに並べてある牛乳を選べる人たち向けなんですね。

素敵なホテルに泊まっている多くの方に選んでもらわなくちゃならない。

一流のシェフがおっしゃるのですから、少なからずそういうお客さんがいるということですね。

【町長】なかなか勉強になりました。売込みって難しい。

【みわ】でも採用内定はうれしいんじゃありません。

【町長】そりゃあ嬉しい。

【みわ】売込みって飛び込みじゃああってもらえませんよねさすがに。

どなたのお力添えというかご尽力で。

【町長】これはですねぇ、最近包括連携協定を結んだ小樽商科大学とのつながりです。

この場をお借りしてお礼申し上げます。お世話になりました、ありがとうございます。

【みわ】人とのつながりってとても大切なんですね。

【町長】そうだねぇ。

【みわ】ところで、いつから採用されるんですか。

【町長】予定では今月から。

【みわ】採用されたら、ふるさと納税でも売れるんじゃないですか。

ホテルオークラ御用達って。

【町長】いいですねぇ、ぜひそうしたいものです。

【みわ】おかれているところ見に行かなくちゃならないですね。

【町長】そう思うのですが、これがなかなかハードル高いのですよ。

【みわ】混んでて部屋取れないとか。

【町長】採用される場所がプレミアムラウンジといって、誰でもいけないのですね。

そのラウンジを利用するためにはそれなりの部屋を予約しなくちゃならない。

【みわ】ジェリーマウスがゴクッと飲み込むようなお値段ですか。

【町長】いいねぇ、その表現。一部屋最低10万円からだそうです。

【みわ】なっかなかハードル高いですねぇ。

【町長】でしょ。少し躊躇する。

【みわ】少しですか、やっぱいかなくっちゃ。

【町長】売りに行った担当には、泊まりに行って確認してこいとは言ってありますが。

【みわ】担当職員に行かせるんですかぁ。

【町長】結構本気でいるみたいですよ、奥さんと行くって。

【みわ】町長こそ奥さんといって下さいよぉ。

【町長】この話は妻には話してない。

【みわ】奥さーん聞いてますかぁ。

【町長】しーっ。